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競馬実況アナ日記

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全国10競馬場 それぞれの「職場」への思い

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2017/11/11 6:30
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 ラジオNIKKEIのアナウンサーには11の職場がある。会社と、全国に10カ所の日本中央競馬会(JRA)の競馬場だ。今年も札幌から小倉まで全10カ所で中継をした。それぞれの競馬場とレース、その競馬場がある街についての思いを書いてみよう。

桜花賞の「都市伝説」は本当?(阪神)

札幌競馬場で実況する筆者

札幌競馬場で実況する筆者

 阪神競馬場といえば春の桜花賞。桜が満開となったコースをサラブレッドが駆け抜ける姿は美しい。その桜だが、どうしても開花日がその年の気候に左右される。うまい具合に満開になったところでレースを迎えるのが理想だが、温暖な日が続き、桜花賞の前に桜が咲きそうになると、「阪神競馬場の職員が桜の根元に氷を埋めて開花を遅らせている」という噂話が広がる。実際はそんなことはないようだが、こんな「都市伝説」があるのも一興というものだろう。

スタンドからは海…街には寂しさ(函館)

 函館競馬場は中央では唯一、スタンドから海が見える競馬場だ。好天の日は津軽半島や函館山がきれいに見渡せる。しかし、函館の街には寂しさを感じざるを得ない。かつての30万都市は、毎年3000人ずつ人口が減って、今や約26万3000人。かつては漁業に造船業、観光でにぎわった函館も今は午後8時ともなれば、函館駅前でさえ人通りがまばらとなる。開通した新幹線はどの程度の効果があったのだろう。

26頭立てのレースをもう一度見たい(東京)

 東洋一といえる巨大スタンドに広いコース。東京競馬場は日本ダービーの舞台である。私が入社して初めて馬券を買ったレースも日本ダービーで、全く競馬を知らなかった身には強烈な体験だった。当時、1985年は26頭立て。スタートしてドドドーッとばかりに各馬が1コーナーへ走り出すと、10万を超えるファンからの大歓声が沸き起こり、体が震えた。今はフルゲートが18頭だが、「競馬の祭典」なのだから、ダービーだけはもっと出走頭数を増やしてもいいと思うのは私だけだろうか。

名物の直線レース、されど…(新潟)

新潟競馬場の名物となっている直線1000メートルコース

新潟競馬場の名物となっている直線1000メートルコース

 新潟競馬場には直線1000メートルの芝コースがある。1キロ先のゲートから一直線に駆けてくる新潟の名物レースだが、私自身はあまり好きではない。競馬は距離の長短に限らず起承転結があるスポーツだ。「起」がスタートで、「承」は各馬のポジションが決まって3コーナー辺りまで、「転」は勝負どころから直線で、「結」がゴール。しかし、直線だけの1分足らずのレースではそれが感じられない。やはり競馬は「第4コーナーをカーブして、いよいよ直線!」という方がいい。野球だって一塁からホームまで一直線だったら面白くないだろう。

西日に耐えたその後は…(小倉)

 小倉競馬場はスタンドが西を向いている。夏の開催ともなると、メインレースが終わるころから強烈な西日がスタンドを襲う。まぶしくて、熱い。汗が目に入らないよう、タオルを頭に巻いて実況するアナウンサーもいる。しかし、中継が終われば競馬場に併設した駅からモノレールに乗り、ホテルに戻ってシャワーを浴び、午後5時半には店に入ってビールで乾杯することができる。アクセスのいい小倉競馬場だからこそ可能だ。

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