2017年11月23日(木)

APECが開幕、不公正貿易への対応焦点に

2017/11/8 11:16
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 【ダナン=八十島綾平】21カ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)が8日、ベトナムのダナンで開幕した。米トランプ政権の誕生後初の開催で、激変するアジアの通商秩序の将来像を探る。自由貿易推進を掲げる従来の議論に加え、米国が求める不公正貿易の是正などにも焦点が当たりそうだ。

 一連の会議は11日まで。8日の閣僚会議には世耕弘成経済産業相と河野太郎外相が出席。米国はティラーソン国務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が出席するはずだったが、トランプ氏の訪中に随行するため欠席する。11日の首脳会議には安倍晋三首相やトランプ氏らが出席する。

 8日の閣僚会議で世耕氏は、デジタル分野などで環太平洋経済連携協定(TPP)のような質の高いルールづくりを進める必要性を強調。インフラ整備でも、耐久性などの質を重視した投資を進めることを訴える。

 中国企業による不当廉売や知的財産の侵害を念頭に、米国にある程度歩調を合わせ「市場をゆがめる措置を是正して、不公正な貿易慣行を取り除く」よう求める。

 河野外相も世耕氏と一緒に出席し、グローバル化に伴う格差拡大への不安に対応するため、保健や食料、防災分野などで各国の協力を呼びかける。

 5月にベトナムで閣僚会議が開かれた際は、各国が「保護主義への対抗」を掲げようとしたことに米国が反発。「不公正な貿易への対抗策と、保護主義が混同されている」(ライトハイザー氏)と主張し、閣僚共同声明を採択できなかった。今回各国・地域は、例年通りの閣僚共同声明の採択を目指すが、声明文を巡る事務レベルの交渉はまだ紛糾しているもようだ。

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