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ラグビー日本の目指す道 ブラウン・コーチに聞く

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2017/11/9 2:00
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 ラグビー日本代表のキーマンが、攻撃や戦術の指導を担当するトニー・ブラウン・コーチだ。鋭い戦術眼から母国のニュージーランド(NZ)でも将来を嘱望される存在であり、日本でも長く選手、コーチを務めた経験を持つ。30―63で大敗した4日のオーストラリア戦の前に、日本の目指す道を聞いた。

 ――昨年、日本のコーチを引き受けた理由は。

 「日本が好きで日本のラグビーを発展させたかった。(2019年の)ワールドカップ(W杯)日本大会での成功を後押ししたい気持ちもあった」

日本代表の合宿で指導するブラウン・コーチ(中央)

日本代表の合宿で指導するブラウン・コーチ(中央)

 ――ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)とのコンビでは、15年にハイランダーズ(NZ)をスーパーラグビー初優勝に導いている。2人の役割分担は。

 「ジェイミーとはハイランダーズで3年間、指導をしていい連携がある。2人で日本のラグビーを進化させられると思う。ジョセフはチーム全体を見る。私はそれぞれの試合でどういうプレーをするかを担当しており、この分担がいいと思っている。戦術の組み立てはコーチ全員の意見を入れているが、一番先頭に立っているのは自分だ」

強豪に勝つための戦い方が必要

 ――15年W杯のパス主体の攻撃から、キックを多用する戦術に変えた。

 「体の大きなチームは体格差で圧倒してくるから、日本は試合を速いテンポにしたい。そのために攻撃ではスピードを上げ、(キックなどで互いの陣形の乱れた)アンストラクチャーの状態を増やしたい。(パス主体の)攻撃ラグビーとキックを使ったラグビーを組み合わせ、バリエーションのある戦い方もしたい」

 ――今の戦術はハイランダーズと似ている。

 「日本の選手が(ハイランダーズと)同じスキルと能力を持っているからだ。速いテンポでもプレーできるし、アンストラクチャーからのプレーも得意にしている。だから、アンストラクチャーをつくるためにキックを使う。チームがこの戦い方を理解し、必要なフィットネス(持久力)を得るのに多少の時間がかかる。強豪と比べて日本のフィットネスは30%劣っている」

 ――ただ、日本人は敏しょう性に優れるが、キックを追いかけるのに必要な中距離のスピードは長所ではない。広いスペースでタックルし、ボールを取り返すことも得意でない。

 「そこは(ハイランダーズと日本の)違いなので、フィットネスなどをつけるのに時間が必要になる。しかし、日本は強豪に勝つための戦い方を確立しなければいけない。(格下の)香港や韓国に勝つのではなく、オーストラリアやNZ、イングランドなどに勝つためのプランを持っていないといけない」

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