2019年3月24日(日)

スプリント、米CATV大手と提携 携帯統合破談で

2017/11/6 10:30
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【シリコンバレー=兼松雄一郎】米携帯電話大手TモバイルUSとの経営統合交渉を打ち切ったソフトバンクグループ傘下の米同業スプリントが経営の立て直しを急ぐ。スプリントは5日、米CATV大手との提携を発表した。同日、ソフトバンクはスプリント株を買い増すことも明らかにした。ソフトバンクの深い関与を示すとともに、事業基盤を強化する。

スプリントが提携したのは米CATV大手アルティスUSA。複数年のインフラ提供契約を結んだ。アルティスはオランダに本社を置き、世界展開する通信・メディアグループ。米国では約500万の顧客に通信、コンテンツ配信、Wi―Fi(無線LAN)接続サービスなどを提供する。

アルティスは仮想移動体通信事業者(MVNO)としてスプリントの回線を借り、米国で携帯電話サービスを提供する。スプリントにとっては通信インフラ貸し出しで安定的な収益を得られる利点がある。アルティスのインフラを有効活用し、携帯電話向けインフラの効率性を高めるという。

一方、ソフトバンクはスプリント株買い増しも発表した。ソフトバンクの孫正義会長兼社長は同日、「(あらゆるモノがネットにつながる)IoT時代にスプリントの通信インフラは戦略の核となる」とのコメントを出した。ソフトバンクはスプリント株を83%保有しており、買い増ししても「85%以上に高める意図はない」としている。

米携帯4位のスプリントと同3位のTモバイルUSは5日に経営統合に向けた交渉を打ち切ったと正式に発表したばかり。ソフトバンクグループの孫会長兼社長は4日夜も独ドイツテレコムのティモテウス・ヘットゲス最高経営責任者(CEO)と東京都内で改めて会談したが、互いに新会社の経営権を主張したため、まとまらなかった。

スプリントは当面、単独での再建を目指すが、他業種との経営統合などなお再編の可能性は残っているとみられる。

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