2017年11月22日(水)

ブロードコムがクアルコム買収検討 米報道、10兆円規模か

エレキ
北米
2017/11/4 5:39 (2017/11/4 9:49更新)
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 【シリコンバレー=佐藤浩実】半導体大手のブロードコムが同業クアルコムの買収を検討していることがわかった。複数の米メディアが3日、関係者の話として報じた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、今週末にも交渉入りする。クアルコムの時価総額は911億ドル(3日終値、約10兆3800億円)にのぼり、実現すれば半導体業界で最大規模の買収となる。

 クアルコムの広報担当者は3日、日本経済新聞の取材に対し「コメントできない」と話した。ブロードコムからは返答を得られていない。3日のクアルコムの株価は報道を受けて大幅に上昇し、終値は前日比6.97ドル(12.7%)高の61.81ドルだった。

 ブロードコムは米HPの半導体部門が独立したアバゴ・テクノロジーが母体。2015年に旧ブロードコムを370億ドルで買収して新たに発足した。登記上の本社はシンガポールだが、2日にはホック・タン最高経営責任者(CEO)がトランプ米大統領とともに記者会見して米国に戻すことを発表したばかり。16年10月期通期の売上高は132億ドルで、Wi―Fi(無線LAN)向けの通信用半導体などを手がけている。

 クアルコムはスマートフォン向け通信用半導体の最大手で、17年9月期通期の売上高は223億ドルだった。スマホ市場の成熟化をにらみ、車載半導体大手NXPセミコンダクター(オランダ)の買収手続きに入ったが遅れている。調査会社ICインサイツによると、16年の半導体メーカーの売上高ランキングでクアルコムは世界4位、ブロードコムが5位だった。

 半導体業界では巨額の研究開発費を捻出したり事業領域を拡大したりするため、1兆円を上回る規模の買収が相次いでいる。自動運転やあらゆるモノがネットにつながるIoTの中核技術で、ソフトバンクグループが半導体設計の英アーム・ホールディングスを買収するなど業種を越えた覇権争いも激しい。米アップルやグーグルのような従来の顧客企業が自ら半導体開発に乗り出す例も増えている。

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