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滋賀で障害者サッカー支援 「MIO」から日本代表を

2017/11/4 6:30
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 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)所属のチームが目指すのはJリーグ入り。滋賀県草津市に拠点を置く「MIO(ミーオ)びわこ滋賀」もJ参入に向け奮闘しているが、チーム強化と同じく大きな柱が障害者サッカーの支援だ。

 10月7日、「MIO―流経大ドラゴンズ龍ケ崎」戦があった東近江市布引運動公園陸上競技場ではもう一つの“熱戦”が繰り広げられた。滋賀県長浜市の電動車椅子サッカーチーム「リュートスター滋賀」がデモンストレーションを実施。足先に取り付けられた「フットガード」に球を当てて巧みにパスをする様子に観衆が思わず見入った。

橋本(後列左端)は関西選抜の一員に選ばれた

橋本(後列左端)は関西選抜の一員に選ばれた

 MIOが障害者スポーツと関わる風景は今や日常のものになった。きっかけは権田五仁代表が知的障害のある長男を持ったこと。「何か子どもに残せるものはないか」と考え、MIOの運営の傍ら、役員を務める会社で障害者雇用の仕組みを整えた。その過程で約6年前に知り合った障害者サッカーの関係者に「地元の知的障害者チームの監督になってほしい」と頼まれ、二つ返事で引き受けた。

 サッカー選手として国民体育大会に出た経験を持つ権田氏は障害者サッカーの選手と接するようになり、その競技環境の厳しさを知る。彼らは滋賀県サッカー協会に登録しておらず、協会から助成を受けられない。知的障害者を支援するスポーツ機関は様々な競技に目配りする必要があり、サッカーだけに多くの資金を振り向けられない。

 そこで権田氏は、知的障害者サッカーで日本代表の座を狙えそうな2人に注目、支援選手としてMIOに加入させた。ユニホームを支給して練習に参加させ、障害者サッカーの国際試合では活動資金を援助。こうした取り組みが県協会を動かし、このほど助成金をもらえることになった。「MIOに登録することでその選手が働く会社でもクローズアップされ、高揚感が生まれるだろうという期待もあった」と権田氏は語る。

 支援選手の一人である橋本一騎はこのほど関西選抜チームの一員に選ばれた。日本代表への選出も有望視されており、実現すれば「MIOは日本代表の輩出チームになれる」と権田氏は期待する。

 ゆくゆくは知的障害者、精神障害者、電動車椅子のチームで連盟をつくり「広く障害者スポーツに焦点が当たるようにしたい」と権田氏。現在特別支援学校に通う中学3年の長男に「何かを残したい」と始めた支援の取り組み。地域密着ならぬ「障害者密着」の輪が広がっている。

(合六謙二)

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