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加計獣医学部認可へ 文科省設置審

学校法人「加計学園」(岡山市)が2018年4月の開学を予定する獣医学部を巡り、文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の専門委員会が、同学園が再提出した計画には改善が見られると評価する意見をまとめたことが2日、わかった。設置審は今後、最終的に計画を認可し、10日にも林芳正文科相に答申する見通しだ。

獣医学部の新設は52年ぶり。獣医師の増えすぎなどを抑えたい獣医師会の反対が強く、1966年の北里大を最後に新設は認められていなかったが、政府の国家戦略特区諮問会議が16年11月、特区に限り新設を認める方針を打ち出した。

加計学園は17年3月、岡山理科大学の獣医学部を特区の愛媛県今治市に新設することを申請したが、設置審は8月、学生の実習期間が短いなどとして認可の是非の判断を保留した。同学園は計画を再提出し、設置審の専門委が改めて審査した結果、認可が適当と判断したとみられる。

安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部を巡っては、特区担当の内閣府が大学担当の文科省に「総理の意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと早期開学を促したとする文科省の記録文書が5月、明らかになった。

安倍首相が国家戦略特区諮問会議の議長だったこともあり、手続きに何らかの便宜が図られたのではないかとの疑惑が浮上した。文科省は当初、記録文書の存在を認めなかったが、前文科次官の前川喜平氏が「確実に存在した」「行政がゆがめられた」などと証言。文科省は再調査に追い込まれ、存在を認めた。

野党は国会で「特区の手続きが『加計ありき』で進められた」と追及。安倍首相が説明責任を果たしていないとの批判も高まり、7月の東京都議選では自民党が惨敗する一因となった。

一方、安倍首相や政府は疑惑を一貫して否定した。諮問会議の民間議員は「首相からの指示は一切ない。獣医学部の新設を認めない岩盤規制の改革が実現した結果だ」などと反論。文科省OBで前愛媛県知事の加戸守行氏は国会で「我慢させられてきた岩盤規制にドリルで穴を開けてもらった。ゆがめられた行政が正された」と証言した。

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