2019年6月25日(火)

横浜市、中華街のごみ集積所廃止へ社会実験

2017/11/2 22:00
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横浜市などは6日、横浜中華街の関帝廟(かんていびょう)通りにある住民向けごみ集積所を廃止するための社会実験を始める。収集日以外のごみ出しや残飯など事業系ごみの投棄が目立ち、景観を損ねていた。観光客の往来も多く、街のイメージ悪化につながりかねない。2020年の東京五輪に向けて観光客の増加が見込まれるため、対策に乗り出す。

ゴミ集積所は公園前にあるため、ポイ捨ても多かった(横浜市)

関帝廟通りは中華街の主な通りの一つで、ごみ集積所は山下町公園前に設置。ごみ出しのルールが以前から守られず、粗大ごみや魚などの食材が入っていたとみられる発泡スチロール箱など事業系ごみも多く、地元住民から改善の要望が出ていた。「山積みのごみを見た観光客がごみを捨てていい場所と勘違いし、食べ残しを捨てたり、残飯目当てのカラスがごみを散乱させたりといった悪循環に陥っていた」(市都心再生課)という。

市などはこれまでも収集日を知らせる中国語のチラシの配布や定期的な清掃など対策を打ってきたが、改善しなかった。東京五輪を控え、「きれいな街で観光客をおもてなししたい」との地元の要望を受け、市は社会実験を決めた。

実験期間は6日~18年3月末。住民向けには別のごみ集積所を用意した上で、問題の集積所は一旦廃止する。実験開始から2週間は平日の昼間に市職員が常駐し、ごみを捨てないよう指導する。市職員がいない夜間などには監視カメラも設置する。不法投棄が続く場合は神奈川県警とも連携して対応する方針だ。

年明けからは実験の効果を検証する。住民アンケートなどで、ルールの順守状況や、不適切なごみ出しが他のごみ集積所に飛び火していないかといったことを確認し、18年4月以降も集積所の廃止を続けるかどうかを判断する。

市都心再生課は「ごみ問題で悩む観光地は他にもあるはず。今回の実験が成功すれば、他地域でも応用できないか検討したい」としている。

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