2019年2月21日(木)

自民党で派閥勧誘合戦 総裁選にらみ加速

2017/11/2 22:00
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自民党の各派閥が先の衆院選で当選した新人や元職の加入を進めている。前職が落選した派閥は新人の取り込みで勢力を回復しており、現時点では各派閥の勢力図は選挙前とほぼ変わらない。だが来年9月には党総裁選がある。今後は約80人いる無派閥議員の勧誘合戦になる可能性がある。

最大派閥・細田派を率いる細田博之会長は2日の同派会合で「人数は横ばい。みなさんが総選挙で必死に頑張った」と語った。安倍晋三首相の出身派閥でもある同派は前職が4人落選した。一方で比例南関東の上野宏史、比例中国の杉田水脈、青森3区の木村次郎、比例東北の上杉謙太郎の4氏が加入。会派離脱中の伊達忠一参院議長を除き93人体制を維持した。

二階俊博幹事長が率いる二階派は出入りが多い。各派で最多の8人の前職が落選したが、加入も最多の5人。奈良1区の小林茂樹、滋賀4区の小寺裕雄、比例近畿の繁本護の各氏らは衆院解散前から同派が支援していた。同派は新人や落選中の候補を早い段階から支え、囲い込む戦略。早くも次の衆院選をにらみ、今回前職で落選した土屋正忠氏が同派に入った。

額賀派では、衆院解散直後に入党した鈴木貴子氏(比例北海道)や、無派閥だった秋葉賢也元厚生労働副大臣(宮城2区)が加入した。

2009年の政権交代直後、派閥は不人気だった。だが大型の国政選で党が勝ち続け、空気は徐々に変わってきた。無派閥だった議員も、党内での足場づくりやポスト獲得を視野に、派閥に近づき始めている。

首相は来年の総裁3選へ地歩を固めている。一方で岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長らも「ポスト安倍」に意欲を示す。これからは総裁候補がいる派閥はもちろん、他派も存在感を発揮する好機だ。選挙前に近い勢力に戻した各派の勢力争いは、スタートラインに立った段階かもしれない。

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