首相「生産性・人づくり両輪」 第4次安倍内閣発足

2017/11/1 23:30
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安倍晋三首相が1日の特別国会で第98代首相に選ばれ、皇居での認証式を経て第4次安倍内閣が発足した。首相は記者会見ですべての閣僚の再任を発表し、引き続き経済最優先で取り組むと表明。「人づくり革命」と「生産性革命」を車の両輪として、デフレ脱却に向けて税や予算などの政策を総動員する考えを示した。初閣議では2017年度補正予算案の編成を指示した。

第4次安倍内閣が発足し、記者会見する安倍首相(1日午後、首相官邸)

首相は記者会見の冒頭、全閣僚を再任する理由について「結果重視、仕事第一、実力本位の態勢が必要だ」と説明。「一心不乱に政策を前に進め結果を出す」と語った。

今後の経済運営については「生産性革命と人づくり革命を車の両輪とする」と語った。1日夜の初閣議で、2兆円規模の政策パッケージを12月上旬にとりまとめるよう指示。17年度の補正予算案の編成も指示し、可能な施策から早期に実現させる考えを強調した。

政策パッケージの柱は消費増税の使途変更を財源とする教育無償化だ。3~5歳の子育て費用の完全無償化に7000億円規模の税収を投じる。低所得者世帯に限り、0~2歳の子育て費用や大学などの高等教育の授業料も無償にする。首相は「社会保障制度をお年寄りも若者も安心できる全世代型の制度へ大きく改革する」と力説した。

補正予算は「中小小規模事業者の生産性向上に向けた投資を力強く支援する」と表明。日欧経済連携協定(EPA)の大枠合意を受けた農林水産業の強化策や子育ての受け皿整備などの関連施策を盛り込む。予算規模は2兆~3兆円程度になるとの見方があり、18年度予算と一体的に編成し、18年1月召集の通常国会の冒頭に提出する。

18年4月で任期が切れる日銀の黒田東彦総裁の後任人事は「まったくの白紙だ」と述べた。黒田日銀の実績については「黒田総裁の手腕を信頼している。デフレではないという状況を短期間でつくり出すことができた」と指摘。「政治の最も大切な責任である雇用について大きな成果をあげた」と高く評価した。

憲法改正に関し「今後選挙公約に掲げた基本的な考え方に沿って具体的な条文案を党内で検討していく」と述べ、憲法9条への自衛隊明記を柱とする憲法改正の議論を加速する考えを示した。「スケジュールありきではない」とも述べ、与野党の幅広い合意形成に向けて努力すると語った。

外交面では今月5日に来日するトランプ米大統領との首脳会談について「緊迫する北朝鮮への対応をはじめ、世界の様々な課題について時間をかけて語り合いたい」と述べた。北朝鮮への対応は「すべての核・弾道ミサイル計画を完全かつ検証可能な形で廃棄させなければいけない」と語った。

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