2017年11月24日(金)

東日本の新幹線沿線都市、大宮に連携拠点

総合
南関東・静岡
2017/11/1 22:00
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 さいたま市は1日、東北、北陸など新幹線沿線自治体が観光振興や情報発信などの連携策を話し合う「第3回東日本連携・創生フォーラム」を開いた。大宮駅東口に東日本連携支援センター(仮称)を整備し、都市のPRや企業間取引の推進に活用することや、観光客誘致のための4つのモデルコースなどを報告。今後、実現に向けた取り組みを強化する。

新幹線沿線の20市町が参加し連携策や課題を議論した(1日、さいたま市)

北海道へ向かう新幹線「はやぶさ」(JR大宮駅)

 同フォーラムは東日本の新幹線の結節点となる大宮駅を抱えるさいたま市が、新幹線沿線を活性化し、大宮のまちづくりにもつなげようと呼びかけ、2015年から毎年、大宮区内で開催している。会議の進行役を日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員が務める。今回は23の連携都市のうち北海道函館市や盛岡市、福島市、栃木県那須塩原市、富山県高岡市など20市町の首長らが参加した。

 過去2回の議論を踏まえ、さいたま市は連携・情報発信拠点となる「東日本連携支援センター」(仮称)を大宮駅東口のロータリー近くに開設することを報告した。3階建てビルの1、2階514平方メートルを賃借し、18年度中の開業を予定している。

 拠点の機能は主に連携都市の情報発信、企業間取引、交流の3点で、催事スペースや電子看板、カフェや簡易キッチンを設置し、観光、物産、移住のPRのほか、地域住民と各自治体の交流ができるようにする。会議室やワーキングスペース、サロンなども設け、地域を超えて企業同士を引き合わせる役割も担う。

 昨年12月に18市町合同の研究会を発足させ、検討している「東日本連携広域周遊ルート」についても、4つのモデルコースを公表した。テーマごとに各自治体おすすめの観光資源を組み合わせた。

 例えば、5泊6日の「欲張り女子の東日本まんぷくツアー」は、さいたま市の鉄道博物館や那須塩原市の温泉、福島市のトレッキング、函館市の海鮮丼などを楽しむ内容で、新幹線などを利用して9市を巡る。成田空港を出発して函館空港までの旅程を想定している。4泊5日の「上越・北陸 桜・酒蔵巡り」は、新潟市からさいたま市を経由して金沢市まで新幹線でV字に移動し、桜の名所や日本酒などを楽しんでもらう。

 研究会では計52コースの提案があり、商品化に向けて旅行会社などに働きかけるほか、共同での観光PRも強化する。

 この日の会合ではほかに、各地の商品の販路拡大、商工会議所や商工会の連携、鉄道の在来線なども活用した都市間交流のための広域交通網の充実に向けて取り組むことを合意した。

 フォーラムの活動について、さいたま市の清水勇人市長は「計画をつくるだけでなく、実際にやりながら課題を見直していくことが重要。スピードアップして取り組みたい」と話した。

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