田辺三菱、医薬品スタートアップを35億円で買収 核酸医薬品開発
田辺三菱製薬は1日、医薬品開発スタートアップのステリック再生医科学研究所(東京・港)を買収すると発表した。買収金額は約35億円。ステリックは海外で潰瘍性大腸炎など腸疾患の治療薬開発を進めている。田辺三菱は今回の買収を通じて開発製品を増やし、米国事業の拡大を狙う。
ステリックは2004年11月設立のベンチャー企業で「核酸医薬品」と呼ばれる医薬品技術の開発に強みを持つ。すでに日本やドイツで臨床試験を進めている。田辺三菱はステリックの事業のうち腸疾患関連事業を買収する。2018年1月ごろの買収完了を予定している。
田辺三菱は今年8月に米国で同社初の医薬品の販売を始めたほか、10月には米で新薬開発を進めるニューロダーム(イスラエル)を完全子会社化。米事業の拡大準備を進めている。
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