2019年4月26日(金)

第4次安倍内閣が発足 全閣僚を再任
「人づくり革命」で補正予算編成

2017/11/1 20:26
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安倍晋三首相が1日の特別国会で第98代首相に選ばれ、皇居での認証式を経て第4次安倍内閣が発足した。首相はすべての閣僚を再任し、首相官邸で記者会見に臨む。待機児童の解消に向けた「人づくり革命」を柱とした2017年度補正予算の編成を表明する。12年12月の第2次内閣から5年近くの長期政権となり、デフレ脱却など目に見える成果が問われる。

初閣議を終え記念写真に納まる第4次安倍内閣の閣僚(1日午後、首相官邸)

初閣議を終え記念写真に納まる第4次安倍内閣の閣僚(1日午後、首相官邸)

第4次内閣の成立は1952年の吉田茂元首相に続く戦後2例目。第4次安倍内閣が19年8月まで続けば、安倍首相の在職日数は歴代1位の佐藤栄作元首相を抜く。

8月の内閣改造から間もないため、麻生太郎副総理兼財務相や菅義偉官房長官らすべての閣僚を再任する。政策の継続性を重視し、今後本格化する18年度の予算編成作業を円滑に取り組めるようにする。自民党の二階俊博幹事長ら自民党役員も続投させる。

首相は新内閣発足後の初閣議で、17年度の補正予算の編成を関係閣僚に指示する。首相が衆院選で打ち出した「人づくり革命」が柱で、待機児童解消に向けた受け皿整備の必要経費を計上する。人工知能(AI)などの導入を加速する「生産性革命」の関連費用を盛り込む。北朝鮮の挑発行動に対応し、陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入に向けた調査費を積む。

景気の回復基調が続いているため経済対策は策定しない。予算規模は2~3兆円程度になるとの見方がある。財源は国債発行の不用額の活用などが中心。災害対策などの経費に限り、建設国債の追加発行を検討する。18年度予算と一体的に編成し、18年1月召集の通常国会の冒頭に提出する。

19年10月の消費増税に向けた環境整備も進める。首相は「リーマン・ショック級なら増税延期」と、経済状況を見極めて増税の是非を最終判断する考えを示している。経済を成長軌道に乗せるため、経済界に来年の春季労使交渉で3%の賃上げを要請しており、賃上げした企業を税制面で優遇する法人減税の具体策を年内にまとめる。

衆院選で公約した消費増税の使途変更を財源とする2兆円の政策パッケージのとりまとめに向け、検討を急ぐ。3~5歳の子育て費用の完全無償化に7000億円規模の税収を投じる。低所得者世帯に限り、0~2歳の子育て費用や大学などの高等教育の授業料も無償にする。子育て世帯への支援を手厚くし、「全世代型社会保障」の実現を目指す。

憲法9条への自衛隊明記を柱とする憲法改正の議論も加速。党憲法改正推進本部長に細田博之前総務会長を充て党の憲法改正草案の早期の国会提出を目指す。与党の公明党に加え、憲法改正に前向きな日本維新の会や希望の党との連携も探る。

北朝鮮の脅威に対応するため、5日に来日するトランプ米大統領と会談し、強固な日米同盟を世界に示す。トランプ氏は北朝鮮による拉致被害者の家族とも面会する。

天皇陛下の退位時期決定への調整も加速させる。退位と改元の時期を巡っては、それぞれ「18年末・19年元日」か「19年3月末・同4月1日」かの2案を軸に検討している。年内にも皇室会議を開いて絞り込む方向だ。

第4次安倍内閣 (敬称略)
閣僚は全員が再任

総 理
安倍 晋三 (63)
あべ しんぞう
官房長官、党幹事長、官房副長官(成蹊大=衆(9)山口4)
(無派閥)
副総理 財務・金融
麻生 太郎 (77)
あそう たろう
首相、党幹事長、外相、総務相(学習院大=衆(13)福岡8)
(麻生)
総 務
野田 聖子 (57)
のだ せいこ
党総務会長、消費者行政担当相、郵政相(上智大=衆(9)岐阜1)
(無派閥)
法 務
上川 陽子 (64)
かみかわ ようこ
党司法制度調査会長、法相(米ハーバード大院=衆(6)静岡1)
(岸田)
外 務
河野 太郎 (54)
こうの たろう
党行革本部長、行革相(米ジョージタウン大=衆(8)神奈川15)
(麻生)
文部科学
林 芳正 (56)
はやし よしまさ
農相、経財相、防衛相(米ハーバード大院=参(4)山口)
(岸田)
厚生労働・拉致
加藤 勝信 (61)
かとう かつのぶ
一億総活躍相、官房副長官(東大=衆(6)岡山5)
(額賀)
農林水産
斎藤 健 (58)
さいとう けん
農水副大臣、党農林部会長(米ハーバード大院=衆(4)千葉7)
(石破)
経済産業
世耕 弘成 (54)
せこう ひろしげ
官房副長官、党政調会長代理、首相補佐官(早大=参(4)和歌山)
(細田)
国土交通
石井 啓一 (59)
いしい けいいち
党政調会長、財務副大臣(東大=衆(9)比例北関東)
(公明)
環 境
中川 雅治 (70)
なかがわ まさはる
党総務会長代理、参院議運委員長(東大=参(3)東京)
(細田)
防 衛
小野寺 五典 (57)
おのでら いつのり
防衛相、党政調会長代理、外務副大臣(東大院=衆(7)宮城6)
(岸田)
官 房
菅  義偉 (68)
すが よしひで
党幹事長代行、総務相、経産政務官(法大=衆(8)神奈川2)
(無派閥)
復 興
吉野 正芳 (69)
よしの まさよし
環境副大臣、文科政務官(早大=衆(7)福島5)
(細田)
防災・国家公安
小此木 八郎 (52)
おこのぎ はちろう
党国対委員長代理、経産副大臣(玉川大=衆(8)神奈川3)
(無派閥)
沖縄・北方
江崎 鉄磨 (74)
えさき てつま
党総務副会長、衆院法務委員長(立教大=衆(7)愛知10)
(二階)
一億総活躍
松山 政司 (58)
まつやま まさじ
党参院国対委員長、外務副大臣(明大=参(3)福岡)
(岸田)
経済財政・人づくり革命
茂木 敏充 (62)
もてぎ としみつ
党政調会長、経産相(米ハーバード大院=衆(9)栃木5)
(額賀)
地方創生
梶山 弘志 (62)
かじやま ひろし
党政調会長代理、国交副大臣、国交政務官(日大=衆(7)茨城4)
(無派閥)
五 輪
鈴木 俊一 (64)
すずき しゅんいち
党総務会長代理、環境相、外務副大臣(早大=衆(9)岩手2)
(麻生)

<表の見方>
氏名、年齢、略歴、カッコ内は出身校、当選回数、選挙区の順。細田、麻生、額賀、岸田、二階、石破は自民党派閥名。
(写真は共同)

【閣僚の兼務・担当】副総理=デフレ脱却▽総務相=女性活躍、男女共同参画、マイナンバー制度▽文科相=教育再生▽厚労相=働き方改革▽経産相=産業競争力、ロシア経済分野協力、原子力経済被害、原子力損害賠償・廃炉等支援機構▽国交相=水循環政策▽環境相=原子力防災▽官房長官=沖縄基地負担軽減▽復興相=福島原発事故再生総括▽小此木特命相=国土強靱化▽江崎特命相=消費者・食品安全、海洋政策・領土問題▽松山特命相=IT政策、少子化対策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策▽茂木特命相=経済再生、社会保障・税一体改革▽梶山特命相=規制改革、まち・ひと・しごと創生、行政改革、国家公務員制度

官房・法制
 ・(政務 衆) 西村 康稔 (55) 留任
 ・(政務 参) 野上 浩太郎 (50) 留任
 ・(事務)   杉田 和博 (76) 留任
法制局長官
 ・横畠 裕介 (66) 留任

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