北朝鮮、追加核実験なら放射能漏れも
韓国気象庁が見解

2017/11/1 19:00
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国気象庁は北朝鮮が追加の核実験に踏み切った場合、地盤が崩落して放射性物質が流出・拡散する可能性があるとの見方を示した。風向き次第では日本にも到達する恐れがある。

南在哲(ナム・ジェチョル)気象庁長は10月30日、国会の環境労働委員会で、「北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)で追加の核実験があれば(地盤)崩落で放射性物質が拡散する可能性がある」と語った。「衛星データの分析によると、豊渓里の万塔山の下に60~100メートルの空洞がある」といい、追加の核実験や自然地震が起きれば、地盤が崩落する可能性があると指摘する。

韓国海洋科学技術院のシミュレーションによると、9月3日の6回目の核実験で放射性物質が漏れ出したと仮定した場合、当日の風向きだと北東に拡散し、北海道にも到達した可能性があるという。ただ、この内部資料を入手した与党議員の関係者は「シミュレーションは放射線物質の量を考慮しておらず、直ちに危険を意味しない。どう拡散するかは気象条件によって異なり、公開すれば誤解を与えかねない」として、外部への提供はしていない。

9月3日の核実験以降、北朝鮮の核実験場付近では複数の自然地震が発生している。核実験によって地盤が緩み、地下坑道が崩落したとの見方もある。

韓国在住の脱北者の間では、核実験場がある豊渓里周辺で被爆による健康被害が広がっているとの噂が流れている。韓国統一省のスポークスマンは11月1日、主に豊渓里出身の脱北者30人を対象に被爆検査を実施していることを明らかにした。結果がまとまり次第、公表するという。

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