2017年11月22日(水)

ロシア疑惑、米捜査進展も 元外交顧問が接触認める

トランプ政権
北米
2017/10/31 22:30
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 【ワシントン=川合智之】30日起訴されたトランプ陣営幹部の証言で、トランプ米大統領周辺とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑の捜査が進む可能性が出てきた。マナフォート元選対会長ら2人は同日、連邦地裁で無罪を主張したが、元外交顧問はロシア関係者との密接な接触を隠していたことを認めた。ロシアによる米大統領選の妨害にトランプ陣営が共謀していたという疑惑の本丸に迫れる可能性もある。

トランプ氏の元外交顧問、パパドプロス氏(トランプ氏のツイートより抜粋)=AP

トランプ氏の元外交顧問、パパドプロス氏(トランプ氏のツイートより抜粋)=AP

 「30日朝にも容疑者の身柄が拘束される」。事前の報道を受け、トランプ氏はホワイトハウスで同日の夜明け前に起き、自室でテレビを見守っていた。トランプ氏は起訴の報道に怒り、弁護士を呼びつけ、執務室になかなか姿を見せなかった。

 マナフォート氏ら2人は資金洗浄(マネーロンダリング)など12の罪に問われた。30日午前に発表された起訴状にはトランプ陣営とのつながりが書かれておらず、トランプ氏は「共謀はない」とツイッターに投稿した。 その直後に発表されたジョージ・パパドプロス元外交顧問の供述書は、生々しいロシア関係者との接触が描かれていた。

 パパドプロス氏は2016年3月、ロシア政府とつながりが深いと自称する「教授」とイタリアで出会った。教授はクリントン元国務長官のスキャンダルとなる数千通の電子メールがあると持ちかけた。ロシアのプーチン大統領の親族という女性や、ロシア外務省に近い関係者も紹介された。

 サンダース大統領報道官は30日の記者会見で、パパドプロス氏を「極めて役割が限定されたボランティアの一人」と説明したが、選対内でロシアとの橋渡し役となっていた可能性がある。パパドプロス氏はプーチン氏との会談を調整できるとトランプ氏に伝え、ロシア側との調整状況を選対幹部に報告していた。

 パパドプロス氏の起訴をきっかけに、疑惑捜査は進展しそうだ。米メディアによると、同氏がワシントン近郊の空港で逮捕されたのは7月27日。同氏は罪を認め「捜査協力者」になることを内々に同意したという。起訴までの3カ月間、当局にさらに情報を提供した可能性もある。

 オバマ前政権はロシアがクリントン選対幹部の電子メールをサイバー攻撃で入手し、大統領選に介入したと断定した。

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