2017年11月24日(金)

日米欧の3地域共通で使える車載用通信基盤

自動運転
BP速報
2017/10/31 23:00
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日経テクノロジーオンライン

「C2X Middleware Platform」のイメージ図(出所:日立ソリューションズ)

「C2X Middleware Platform」のイメージ図(出所:日立ソリューションズ)

 日立ソリューションズは日本と米国、欧州の3つの地域のITS(高度道路交通システム)標準規格に対応する車載通信基盤「C2X Middleware Platform」を開発、2017年10月27日から販売を開始した。同ミドルウエアは、地域ごとの標準によって異なるプロトコルやデータフォーマットの差異を吸収し、車車間通信などを利用するアプリケーションソフト(アプリ)の開発を効率化できる(図)。すでに、日本国内のティア1で評価中であるという。

 車が他の車や、信号機などの路上設備から通信によって直接、情報を収集・交換するC2X(Car to X)が、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転の要素技術として開発が進んでいる。加えて、米国のSAE(米国自動車技術会)や、欧州のETSI(欧州電気通信標準化機構)、日本のITS Connect推進協議会などが中心になって標準化も進んでいる。しかし、標準ごとに、利用する周波数や通信プロトコル、データのフォーマットなどが異なるため、同じC2Xのアプリでも、標準規格の差異を考慮して、地域ごとに開発する必要があった。

 開発したミドルウエアは、そういった標準規格間の差異を吸収する。アプリは同ミドルウエアを介してハードウエアとやり取りするため、標準規格やハードウエアによる違いをほとんど考慮しなくても開発できるようになる。例えば、日本の路車間・車車間通信の専用周波数は760MHz帯であるが、欧州や北米では5.9GHz帯が一般的である。そうした場合でも、RFチップを変更するだけで、アプリをほぼ変更せずに対応できるという。さらに、アプリの開発をハードウエアから切り離せるため、ハードウエアの選定前からアプリの開発を進められ、開発期間に余裕を持たせられるようになる。

 日立ソリューションズは今回のミドルウエアを2017年10月29日~11月2日にかけてカナダのモントリオールで開催される「ITS World Congress 2017 in Montreal」で実機デモを実施する。

(日経テクノロジーオンライン 松元則雄)

[日経テクノロジーオンライン 2017年10月31日掲載]

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