アンダーズ東京、デニムで「高級感」演出 日本発ブランドと組み

2017/10/30 15:10
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高級ホテルのアンダーズ東京(東京・港)は30日、オリジナルデニムを開発したと発表した。日本のデニムブランド「レッドカード」と組み、日本製のデニムを製作。ホテルのスタッフが着用しつつ、一般向けの販売も検討する。消費者に身近な商品にこだわりを示すことで、他のホテルブランドにはない「高級感」を醸したい考えだ。

職人が一本ずつ手作りした

「一見するとラグジュアリーとは真逆のデニムを使った」。アンダーズ東京の大野修一セールス&マーケティング部長は都内で開いた発表会でこう語った。デニムは男女で計10種類を用意し、30日からフロントマンやベルボーイら20~30人が期間限定で着用する。

同ホテルは2014年6月の開業後、豪華な内装に加え、気配りの行き届いたサービスをうたい、顧客を獲得してきた。消費者の嗜好は年々変化しており、従来の物質的な豊かさだけでは満足感を得られない人が増えている。こうした「富の象徴」とは一線を画し、同ホテルは「心の豊かさや自分らしさ」を重視していく方針。かつての労働着でカジュアルウエアの象徴であるデニムを通じ、新しい「ラグジュアリー」のあり方を伝えるのだという。

レッドカードは「デニムのマエストロ」とも呼ばれる本沢裕治氏がプロデューサーとなり、スタイリッシュで履き心地にこだわった商品を提案している。今回開発したデニムは職人が一本ずつはけで色を付けたのが特徴。今後は「宿泊客らの反応を見ながら使用期間を決め、一般消費者向けの販売も検討する」(大野氏)という。

20年の東京五輪に向け、都内では様々なホテルが建設されている。宿泊者の獲得を巡る競争は一段と激しくなりそうだ。本業であるホテルでのサービスに加え、日本製を特徴とするデニムを生かし、国内外での認知度を高める。ジーンズ業界にとっても新たな付加価値を打ち出す好機ともなりそうだ。

(原欣宏)

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