2019年9月15日(日)

クルド議会、議長退任を承認

2017/10/30 9:26
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【イスタンブール=佐野彰洋】イラク北部のクルド自治政府の議会は29日、自治政府を率いるバルザニ議長の11月1日での退任を承認した。バルザニ氏はイラクからの独立を問う住民投票後の混乱収拾を図るため、辞任を申し出ていた。クルドメディアが報じた。

議長に集中していた権限は内閣、議会、司法に分けて委譲する。議長職は当面空席となる見通しだ。

バルザニ氏は29日、議会の退任承認を受けてテレビ演説し、「誰も我々を支持してくれなかった」と述べ、米国などへの恨み言を発した。住民投票後、中央政府はクルド側の実効支配地域に進軍、制圧した。バルザニ氏は「住民投票なしでも攻撃の計画はあった」と強調した。ライバル政党傘下のクルド民兵が戦闘を避けて撤退した問題については「反逆」との表現で非難した。

住民投票の結果凍結を表明した自治政府側に対し、中央政府は無効・撤回を求めている。バルザニ氏の退任が双方の対話の糸口となるかは依然として不透明だ。

クルド民族運動の伝説的指導者を父に持つバルザニ氏は2005年に議長に選出。15年の任期満了後も、過激派組織「イスラム国」(IS)対策を名目に居座っていた。親族が自治政府の要職に就き、自治区内で幅広くビジネスを展開するなど部族主義的な統治手法でも知られる。

住民投票後の混乱を受け、自治政府議会は24日、11月1日に実施予定だった議長選と議会選を8カ月後に延期すると決定している。

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