トランプ米大統領「FRB議長人事、来週に発表」

2017/10/28 7:48
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【ワシントン=河浪武史】トランプ米大統領は27日、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長人事を来週に決定すると表明した。イエレン現議長の再任のほか、パウエルFRB理事の昇格やテイラー元財務次官の登用を検討しているが、穏健派で共和党主流派に近いパウエル氏が優勢との見方が強まっている。

トランプ氏は27日のビデオ演説で、FRBの議長人事を「来週に発表する」と述べた。具体的な名前は挙げなかったものの「意中の人物がおり、おそらくとても素晴らしい仕事をしてくれる人だ」と指摘した。

有力候補のパウエル氏は、2012年にFRB理事となり、イエレン議長の低金利政策を支持してきた。一方でブッシュ(父)政権下で財務次官を務めたことがあり、共和党主流派にも近い。ムニューシン財務長官がパウエル氏の昇格を推しており、複数の米メディアは27日、トランプ氏はパウエル氏の起用に傾いていると報じた。

トランプ大統領はイエレン議長の低金利政策を高く評価して再任を検討してきた。ただ、FRBの幹部人事は上院の承認が必要で、リベラル色の強い同議長には与党・共和党内に再任反対論がある。トランプ氏自身もイエレン議長がオバマ政権下で指名されたことを「不利な材料」と指摘している。

共和党保守派は著名学者のテイラー元財務次官を推すが、同氏は経済指標を基に政策金利を機械的に決める「テイラー・ルール」の提唱者。好調な経済下で同ルールを適用すれば、政策金利は現在の3倍の3%台半ばに跳ね上がる計算になる。トランプ氏の低金利政策とは相いれず、経済成長を重視する政権内には起用に異論が残っている。

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