2019年9月22日(日)

シンガポール取引所、7~9月9%増益 低迷脱出の兆し

2017/10/28 0:15
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シンガポール証券取引所

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■シンガポール取引所(SGX) 証券とデリバティブ(金融派生商品)の両部門での取引改善が寄与し、7~9月期の純利益が9%増加したことを明らかにした。5年間の低迷から抜け出し、回復の兆しが見える。

シンガポールの株式市場を運営するSGXは25日、7~9月期の利益が前年同期の8310万シンガポールドル(約69億4000万円)を上回る9070万シンガポールドルになったと発表した。アナリストの予想とほぼ同じだった。売上高は7%増の2億400万シンガポールドルだった。

SGXのロー・ブンチャイ最高経営責任者(CEO)は発表文で「今後、市場は勢いを維持し、過去の高い水準に戻るだろう」と語った。

SGXの証券の1日当たり平均売買代金は同四半期中に18%増の11億6000万シンガポールドルに増加した。デリバティブからの収入は14%増の8060万シンガポールドルとなった。

株式の出来高が低迷し、テクノロジー分野をはじめとする同国企業が評価額が高い他の取引所への上場を検討する中、SGXは事業拡大で苦戦している。ただ、不動産開発業者や不動産投資信託(REIT)などにとってSGXは依然として人気の上場先だ。

シンガポールのゲーム・電子商取引(EC)企業シーは先週、ニューヨーク証券取引所で新規株式公開(IPO)を実施し、8億8400万ドル(約1000億円)を調達した。ゲーム用周辺機器メーカーのレイザーも香港証券取引所への上場手続きを進めている。

SGXの2017年6月期の純利益は3%減の3億4000万シンガポールドル、売上高は2%減の8億100万シンガポールドルだった。最近の年次株主総会で株主から過去5年間で利益がほとんど変わっていないと批判された。

だが、アナリストの多くは、SGXによるテクノロジー企業の誘致や他の事業の成長を促す取り組みは今年度には実を結ぶと予想している。

(シンガポール=ニッケイマーケッツ)

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