2017年11月23日(木)

デジタル地図で日欧連合 三菱電やゼンリン、自動運転見据え

2017/10/27 20:00
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 自動運転時代をにらんだデジタル地図の日欧連合が相次ぎ誕生する。27日、三菱電機は欧州デジタル地図大手のヒアと、ゼンリンはオランダ企業とそれぞれ提携すると発表した。自動運転では地図があらゆる情報を集約するハブになるため、位置情報や地図データに強い日本企業に注目が集まっている。

 デジタル地図はコンピューター上で扱えるようにデータ化されたもので、自ら目標物を地図上に設定するといった紙の地図では難しかった作業を簡単にできる。三菱電が提携するヒアはこの地図の世界大手。2015年にBMWなど独自動車大手3社に買収され、米インテルなどの出資も受け入れている。

 三菱電は車載機器や人工衛星を手がけ、車の位置を正確に把握する技術をもつ。ヒアの地図データと連携し、20年ごろからまず欧米で高精度な位置情報サービスを展開する。

 自動運転の実現には、多様な情報をデジタル地図に載せる必要がある。車の動きを決め、車を動かすためのハブとなるからだ。三菱電は準天頂衛星「みちびき」からのセンチメートル級の高精度測位補強信号を活用した実証実験に取り組む。この精密さを世界の自動運転関係者が注目する。

 27日、記者会見した三菱電の井口功専務執行役は「自動運転は自車位置を正確に把握するだけでは成り立たない。どこをどう走ればよいのか、外界の情報を示す地図が必須の要素」とヒアとの提携の狙いを話した。一方、ヒアのエザード・オーバービーク最高経営責任者(CEO)は「私たちが提供するのは日々の現実の変化を映す地図。車と外界の情報全てをつなぐ物だ」と述べた。

 住宅地図大手のゼンリンはオランダのデジタル地図大手、トムトムと提携する。走行中の自動車の位置情報を全地球測位システム(GPS)で集め、正確な渋滞情報を提供する。自動車の移動速度や道路に占める密度などを算出する。将来的には自動運転技術に生かす考えだ。ゼンリンは強みである地図データ作成や運用管理に携わる。

 自動車メーカーや米グーグルなども自動運転の普及に向けて、デジタル地図の開発に注力している。

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