2019年6月17日(月)

スバル、リコール25万台 無資格検査 社長「30年以上」

2017/10/27 19:50
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SUBARU(スバル)は27日、群馬製作所(群馬県太田市)で完成検査員の資格を持たない従業員が検査工程に携わっていたと発表した。30日に国土交通省に報告する。点検のため約25万台のリコール(回収・無償修理)を届け出る。27日、都内で記者会見した吉永泰之社長は「(無資格者が携わる仕組みを)30年以上やってきた。社内にまずいという認識がなかった」と話し不正が常態化していたと説明した。

不正は日産自動車の無資格検査の問題を受けて実施した社内調査で判明した。吉永社長は「多大な迷惑と心配をおかけし、心からおわび申し上げます」と謝罪した。

国内唯一の完成車の生産拠点である群馬製作所の完成検査に、社内で認定する完成検査員の資格を持たない訓練中の従業員が携わっていた。疑いがあることを社内で確認した10月3日に無資格者を検査工程から外している。これ以降、現在まで群馬製作所での完成車の生産と国内出荷は継続している。

リコール対象は国内で製造・販売する小型車「インプレッサ」など全車種とトヨタ自動車向けにOEM(相手先ブランドによる生産)で供給する「86(ハチロク)」の10車種。納車後1回目の車検を受けていない車両などが対象で約25万5千台となる。費用は現時点で50億円程度を見込む。

スバルには社内資格を得た完成検査員が245人いる。本来は技能を習得するはずの研修期間中に、無資格のまま検査に携わっていた従業員が過去4年の平均で常時8人いた。有資格者の判子を無資格者に貸して押印し、書類を偽造しており、日産と同じ手法だった。

吉永社長は30年以上、この手法を続けてきたことを明らかにしたうえで「透明性を高め、誤った運用がされないように規定を体系的に整理し、直す」と説明した。

日産の無資格者による検査が判明したことで、国土交通省は自動車各社に10月末までの報告を求めていた。乗用車8社のうちトヨタ自動車、ホンダスズキマツダ三菱自動車、ダイハツ工業の6社が検査体制に問題がないとして国交省に報告を済ませている。

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