観察処分更新求め署名提出 オウム真理教巡り地域住民
オウム真理教の後継団体や、さらに分派した団体などが施設を構える東京都と石川県の地域住民が27日、公安調査庁を訪れ、来年1月に3年ごとの更新期限を迎える観察処分の継続を求める署名を中川清明長官に手渡した。署名には北海道や滋賀県の住民も含まれ、計約26万5千人分。
教団は、後継団体とされる「アレフ」と、オウム元幹部の上祐史浩氏(54)が設立した「ひかりの輪」に分裂。公安庁は団体規制法に基づき観察処分を決定し、両団体の施設に立ち入りを続け、動向を調べている。
ひかりの輪については東京地裁が今年9月の判決で、松本智津夫死刑囚(62)=教祖名麻原彰晃=への帰依を深めるアレフとは別団体だとして、観察処分を取り消した。国は判決を不服として控訴している。〔共同〕