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西武・菊池2冠 8年目にして大器が本領
編集委員 篠山正幸

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2017/10/31 6:30
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 西武・菊池雄星(26)が8年目にして初めてタイトルを獲得、最多勝(16勝6敗)、防御率1位(1.97)の2冠を戴(いただ)いた。開花したとか、進化を遂げたとはいうまい。これくらいはやって当然の器だ。やっとその全体像が表れ始めた、という方が適切だろう。

菊池はクライマックスシリーズ第1ステージでも楽天を完封した=共同

菊池はクライマックスシリーズ第1ステージでも楽天を完封した=共同

 3月31日、日本ハム戦で2年連続の開幕投手を務めて勝利。楽天に去った岸孝之に代わる柱として順調なスタートを切った。4月は1勝に終わったものの5月以降9月まで、3、2、3、3、2と順調に勝ち星を重ねて迎えた10月3日。

 レギュラーシーズン最後の登板は調子が悪くてもまとめる、というエースの資質を存分に示した内容となった。2位か3位がかかった楽天との直接対決。三回に逆転を許したものの、すぐ再逆転してもらった後は七回の1失点のみに抑えた。

「ここで打たれたら前と一緒」

 5―3で迎えた八回。球数はすでに112を数えていた。疲れの極限に達したところで、ゼラス・ウィーラー、島内宏明を連続して歩かせた。銀次のバントを自ら処理して三塁に放ったがセーフとなり、犠打野選。無死満塁となった。

 しかし「ここで打たれたら前と一緒」と気合をみなぎらせて踏ん張った。代打の中川大志、足立祐一を連続三振。嶋基宏を中飛に仕留め、無失点で切り抜けた。

 「前と一緒」の「前」は大器と期待されながら、9勝どまりだった一昨年までの自分のことを指していたのだろうか。

 勝負どころで打たれる、勝ちきれない投手に終止符を打つ――。初めて2桁勝利(12勝)を挙げた昨年から2年がかりの作業が“完工”となった瞬間だった。

 九回はマウンドを譲ったが、8回137球、失点3(自責点1)で勝利。3位楽天を突き放し、2位をほぼ確定させる白星となった。

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