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名牝の産駒、素質示す初勝利 クラシックで活躍期待

2017/10/28 6:30
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 現役時代に活躍した馬が引退して親となり、その子供が競馬場で走る姿を見る。これは競馬ファンにとって、大きな楽しみのひとつだろう。

 今年もG1をいくつも勝った名牝の産駒が、2歳戦で勝ち上がった。9日には2011年のジャパンカップなど、6つのG1を勝ったブエナビスタ(11歳)の娘、ソシアルクラブ(栗東・池添学厩舎)がデビュー戦を勝った。07年に牝馬として64年ぶりの日本ダービー制覇を成し遂げたウオッカ(13歳)の子も、9月に初勝利を挙げた。

ソシアルクラブは見事な末脚で新馬戦を勝った

ソシアルクラブは見事な末脚で新馬戦を勝った

 ソシアルクラブは京都芝1600メートルの牝馬限定の新馬戦で初戦を迎えた。道中は後方の馬群の中を追走。最後の直線で馬群の外側に出して進路を確保すると、目の覚めるような末脚で追い上げ、ラストの200メートルだけで10頭ほどをごぼう抜きにした。

 鋭い末脚が武器だった母を思い出させるような勝ちっぷり。池添調教師は「届かないかと思ったが、きっちり勝ちきってくれた。うまく競馬をしてくれた」。騎手の岩田康誠も「すごい脚だった」と感心する。

 ブエナビスタの初めての子は昨年デビューしたコロナシオン(牝3)。妹と同じく池添調教師が手掛け、デビュー戦を勝った。ただその後は、なかなか勝てずに条件クラスでくすぶる。

 妹が順調に出世できるか気になるところだが、デビュー戦のウオーミングアップの時からフットワークの硬さが目立った姉とは対照的に、妹は硬さをみせず、伸びやかに走っていた。能力、将来性は妹の方が上と思われる。

 デビュー2戦目となった9月18日の未勝利戦(阪神芝2000メートル)で初勝利を挙げたウオッカの子、タニノフランケル(牡、栗東・角居勝彦厩舎)も兄や姉たちと比べると、素質がありそうだ。ウオッカの子は鈍重さを感じさせる馬が多く、2つ上の姉、タニノアーバンシー(4歳、同)が4勝を挙げる以外は目立った活躍馬がいない。

 ただタニノフランケルは体重が520キロ台と大きな馬体を誇りながらも、重さを感じさせない。父は現役時代に英国で14戦無敗のフランケルと、血統もかなりのものだ。「いい体の使い方をする」と初勝利時に騎乗した福永祐一も高評価を与える。不良馬場で行われたアイビーステークス(10月21日、東京芝1800メートル)では3着に敗れたが、まだ成長が見込めそうだ。

 2頭とも、母が活躍したクラシックの舞台に駒を進められるかもしれない。今後のレースぶりも注目を集めそうだ。

(関根慶太郎)

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