2018年2月23日(金)

ネット裏から

フォローする

「勝負は人集め」…でもファンにはつらいFAの季節
スポーツライター 浜田昭八

(1/2ページ)
2017/10/29 6:30
保存
共有
印刷
その他

 「勝負は“人集め”で決まる」と言ったのは、かの智将、三原脩だ。見事なチームづくり、好采配を称える声に対する照れ隠しで言ったのだろう。巨人監督で南海のエース別所毅彦の“引き抜き”、西鉄監督では東急の主砲大下弘の移籍争奪戦に遭遇した。「人集め…」を身にしみて感じたのも事実だろう。

ドラフトより効率的なFA選手獲得

 さて、現代のプロ野球。「人集め…」の名言は今も生きている。ただ、ドラフトによる人集めにはクジによる運、不運がつきまとう。アマ球界のスターの力がプロでどこまで通用するかなど、不確定要素も多い。その点、力も人柄も分かっているフリーエージェント(FA)選手を獲得するのは、最も効率的な人集めといえる。

 今年もほどなくFA選手争奪戦が始まる。FA資格を得た選手は日本シリーズ終了後、FA権行使の意志を表明し、コミッショナー事務局の「FA宣言選手」の公示があって全球団と契約交渉ができる。「FA宣言して残留」という進路もある。それで、在籍球団との契約更改を有利に運んだケースも多い。

 今年の注目選手は日本ハムの主砲中田翔、西武の主力先発投手の野上亮磨、オリックスのストッパー平野佳寿ら。ペナントレースの動向を左右しかねない有力選手だけに、球団、ファンともども気になるところだ。

日本ハムの主砲中田もFA権行使に前向きという=共同

日本ハムの主砲中田もFA権行使に前向きという=共同

 1993年秋から実施されたこの制度を最も活用しているのは巨人だ。中日・落合博満、ヤクルト・広沢克己、西武・清原和博、日本ハム・小笠原道大、横浜・村田修一ら、他球団の主砲を次々に獲得した。エース級投手にも手を伸ばし、広島・川口和久、大竹寛、ダイエー・工藤公康、ソフトバンク・杉内俊哉らも投手陣に加えた。

 今季もDeNA・山口俊、ソフトバンク・森福允彦、日本ハム・陽岱鋼を獲得したが、3人を同時に獲得したのはFA制度発足史上初めてのこと。これで巨人の通算獲得選手は12球団最多の23人になった。ソフトバンクの13、阪神の11が続き、オフの“マネーゲーム”で目立つのは、やはり人気のある富裕球団だ。ちなみに、屈指の人気球団になった広島は、多くのスターをFAで失ってきた。だが、獲得はゼロ。選手は自前で育てるという方針を貫いている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

プロ野球コラム

ネット裏から 一覧

フォローする
柳田らの打撃練習はそれだけに入場料を払っても見たいと思うほど面白い=共同共同

 プロ野球のキャンプたけなわ。沖縄、宮崎、高知で、キャンプ名物の「特訓」も盛大に繰り広げられている。軍隊経験のある古いコーチが球界に持ち込んだ「特別訓練」が、今ではすっかりポピュラーになり、「特打」「 …続き (2/18)

楽天・則本はテンポよく投げ、無駄な球も少ない=共同共同

 V9巨人のリリーフエース宮田征典は「8時半の男」と呼ばれた。「セーブ」の制度がまだなかった1960年代。クローザーの元祖的存在だった同投手は、現在のように1イニング限定の登板ばかりでなかった。イニン …続き (1/28)

大谷(中)の160キロの速球は日本の球場では見られなくなる=共同共同

 日本プロ野球界の空洞化を憂える――と大上段に構えて叫ぶと、なんたる時代錯誤と笑われるのがオチだろう。世は挙げて大谷翔平の海外雄飛を称え、「投打二刀流」が米大リーグでも成功するかどうかの論議で持ちきり …続き (2017/12/24)

ハイライト・スポーツ

平昌五輪特設ページ

[PR]