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グーグル自動運転車、デトロイト3お膝元でも公道実験

【シリコンバレー=中西豊紀】米グーグル系の自動運転開発会社ウェイモは26日、ゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車メーカーの「デトロイト3」が本社を構える中西部ミシガン州で公道実験を始めると発表した。同州は雪が多いことで知られ、凍結路面など西海岸とは異なる環境での走行データを集める狙いがある。ウェイモの米国での公道実験はこれで6州目。

ウェイモのジョン・クラフチック最高経営責任者(CEO)がブログを通じて明らかにした。ミシガン州での勤務経験がある同氏は「あらゆる形態の雪が降り、道路は凍る」と地域の冬の厳しさを強調。運転が困難な環境下で自動運転の走行データを集め人工知能(AI)のレベルを高めるとした。

ウェイモは2012年からカリフォルニア州北部などの寒冷地で雪道の試験を始めているが、デトロイトなど都会もあるミシガン州での運転はより高度な技術がいる。同社は16年5月にミシガン州に自動運転の開発センターを開設しており、同地域に多い完成車や部品メーカーなどとの協業を拡大していくとみられる。

近年はGMやフォード・モーターがカリフォルニア州で自動運転に関する記者会見を開いたり、公道実験を始めたりするなど「中西部勢の西海岸シフト」が顕著だった自動車業界。グーグルの「中西部進出」は自動運転の開発を巡る競争がハード、ソフト両勢力を含め混沌としてきたことを示している。

ウェイモはこれまでにカリフォルニア、ワシントン、アリゾナ、テキサス、ネバダの5州で公道実験を始めている。

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