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「ファンテック」スキヤキ 上場初日は買い気配

筆頭株主のCCCと組みサービスの幅広げる

SKIYAKI(スキヤキ)が26日、東証マザーズに株式を新規上場した。同社はアーティストのファンサービスにIT(情報技術)を融和した「ファンテック」の概念を打ち出し、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を筆頭株主に迎え事業基盤を固めてきた。ファンサービスの「プラットフォーマー」というユニークなビジネスモデルを構築している。

「プラットフォームビジネスの横展開が評価された」。宮瀬卓也社長は上場会見でこう述べた。スキヤキ株には買い注文が集まり、上場初日の26日は公開価格の2.3倍の7820円の買い気配のまま取引が終わった。

「(2019年1月期の連結)売上高は30億円を考えている」。宮瀬社長は18年1月期見込み比で約3割の増収を見込んでいる。17年1月期の実績値からは約7割増となる成長ぶりだ。

宮瀬社長の強気の発言の裏付けとなっているのが自社開発したファンクラブ用プラットフォームの「SKIYAKI EXTRA」だ。

ファンクラブ運営者がこのシステムを使えば、アーティストのプロモーション動画などのコンテンツを配信したり、グッズなどを電子商取引(EC)したり、コンサートのチケットを電子化して発券したりできる。高額転売が問題となっているコンサートのチケットの2次流通も可能で、ファンクラブの会員同士で定価で売買できる。

スキヤキがシステムを提供しているファンクラブの数は350を超えている。「自社開発のシステムなのでスピーディーに、しかも費用もかけず新規サイトをつくれる」と宮瀬社長は語る。

そして宮瀬社長はこのプラットフォームをファンクラブ以外にも提供する。これが会見で述べた「横展開」だ。筆頭株主のCCCが展開するコアな趣味をもつ会員向けの有料サービス「Tファン」と結び、10月から鉄道ファン向けのコンテンツ提供を始めた。こうした趣味特化型のサービスの種類は「年内には20になる」という。親和性の高い技術を持つ企業の買収にも貪欲だ。すでに仮想現実(VR)の企業に出資しており、上場後も買収をしかけていく。

スキヤキは庶民のごちそうだが、プラットフォームのコンテンツ(具材)だけでなく技術(味付け)の幅も広げようとしている。

(企業報道部 加藤貴行)

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