2018年11月17日(土)

“かみ具合"が分かるイヤホン、試作機を開発 eRCC

2017/10/26 23:00
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日経テクノロジーオンライン

eRCCは、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末と連携させて使うイヤホン型咀嚼計測デバイスの試作機「カミ噛みHealthy」を開発した。広島市立大学大学院情報科学研究科講師の谷口和弘氏が発明した、光センサーを使った外耳道変化計測技術「earable」を使った装置の1つで、イヤホン型の端末を耳に装着すると、顎の動きから咀嚼回数や食事の時間を計測できる。

イヤホン型の端末とスマートフォンやタブレット端末で、咀嚼回数を計測できる。(図:eRCC)

イヤホン型の端末とスマートフォンやタブレット端末で、咀嚼回数を計測できる。(図:eRCC)

ホームページでは実験に参加する佐賀県医療センター好生館・消化器外科医師の田中聡也氏のコメント動画が掲載されている。田中氏はearable装置を胃がん手術後の患者に対する栄養指導に役立てることを検討しているという。以前は3週間ほどだった胃がん手術後の入院期間は近年1週間~10日間に短縮されており、十分な栄養指導を行う余裕がなくなっているという。そこで、この装置を使って咀嚼回数や食事の時間などを計測し、自宅生活の補助に役立てようという狙いだ。

前代の「earable2.1」端末について、実験としてデータを計測するには良いが、端末が大きくUIが分かりにくいなど、ユーザーが日常的に使うには向いていなかったという。「earable3.0」端末は、Bluetoothを使ってスマホやタブレット端末などのAndroid端末と接続して利用することができる。こうした端末は食卓にも置きやすく、咀嚼回数なども端末画面でリアルタイムに確認することができるとする。また、ネットへとデータを送受信したり、別の機器と連携することも可能となるため「さらに“見守り"も実現しやすい。栄養指導から行動変容へと導くことができるのではないか」と期待していた。

咀嚼行為はダイエットに役立つと考えられているほか、脳への刺激として認知症に関わるとする見方もある。eRCCでは、今後、製造・販売を担うパートナー企業と市場展開を狙うとしている。

(日経テクノロジーオンライン 宇野麻由子)

[日経テクノロジーオンライン 2017年10月26日掲載]

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