2019年5月24日(金)

リオン 軟骨から音を伝える補聴器

2017/10/26 13:30
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補聴器国内最大手のリオンは26日、耳の穴がふさがっている患者向けの補聴器を11月から販売すると発表した。耳の入り口の軟骨部分に装着し、振動子を震わせることで音を伝える。従来は頭部を切開して機器を埋め込むなどの手術が必要だった。

奈良県立医科大学と共同開発した。リオンが持つマイクやイヤホンのセンサー技術を活用した。まずは全国9つの大病院で発売し、その後補聴器販売店へも販路を拡大したい考えだ。

耳の形に合わせたフックをかけて、振動子を耳の軟骨部分に当てる。音に合わせて振動子が震え、軟骨を通じて鼓膜に伝わる。価格は片耳で30万円。

耳の穴がふさがっている外耳道閉鎖症による難聴者は通常の補聴器を使えず、頭蓋骨を通して音を伝える骨導補聴器を利用している。ただ、骨を強く圧迫するため痛みがあることや、頭部を切開して頭蓋骨に埋め込む手術が必要で、患者の負担が大きかった。

東京都内で同日記者会見した清水健一社長は「難聴者の負担を減らせる製品をようやく発売できた」と話した。

清水社長は「軟骨伝導の仕組みはオーディオなどのウエアラブル端末と融和できる」と話し、将来の使い道が広がるとの考えを示した。

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