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米アマゾン、不在でも家の中に配達 専用の無線鍵使う

【シリコンバレー=中西豊紀】米アマゾン・ドット・コムは25日、受け取り手の不在時に宅内に商品を届けるサービスを米国で始めると発表した。独自のデジタル技術で配達員が家の鍵を開け、家の中に荷物を置く。専用監視カメラの併用で配達員の不正を防ぐ。日本では不在時の再配達が宅配事業者の重荷になっているが、こうした問題を解決する可能性がある。

11月8日から「プライム」と呼ばれる有料会員を対象に全米37都市で開始する。名称は「アマゾン・キー」。サービスを受けたい人は、無線で解錠が可能なスマートキーを玄関の鍵として使用。さらに室内から玄関を撮影できるようクラウドにつなぐ監視カメラを居間の天井などに設置する。

アマゾンの荷物を届けに来た配達員はその時だけに付与される暗号通信を使って鍵を開け、荷物を宅内に置く。宅配の直前からカメラが作動する仕組みになっており、受け取り手はスマートフォンを通じて配達員が家の中で不正を働いていないかなどを遠隔から確認できる。

アマゾンは同サービスを不在時の宅配だけでなく、ハウスクリーニングやペットの散歩代行などにも広げていく考え。例えば夜に急な来客が生じた場合、仕事中の昼間であっても夜までの家の掃除をアマゾン経由で専門業者に頼むことが可能になる。

米国は不在時には荷物を玄関の外に置いておくのが通常で、盗難や雨などで荷物が傷むリスクがあった。見知らぬ他人を自宅に入れることを容認するかは今後の展開次第だが、同サービスはアマゾンが「売る」だけでなく「配達」にも注力していることを改めて示すものとなっている。

日本でのサービス導入は未定だが、実施されれば不在時の再配達が不要になる。人手不足に悩む業界にとっては負担を減らすひとつの手段になりそうだ。アマゾンはこの日、サービスに必要な鍵とカメラをセットで249.99ドル(約2万8000円)で米国で売り出すと発表した。

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