南シナ海問題「米は関与強化を」 日経・CSISフォーラムで識者ら

2017/10/25 17:39 (2017/10/25 19:00更新)
保存
共有
印刷
その他

【シンガポール=菊池友美】日米やアジアの有識者が安全保障の課題などを話し合う「アジア太平洋地政経済学フォーラム」が25日、シンガポールで開かれた。出席者からは南シナ海の軍事拠点化を進める中国の影響力拡大を防ぐために、米国の関与強化が重要との意見が相次いだ。出席者は自由貿易推進の重要性でも一致した。

フォーラムは日本経済新聞社、米戦略国際問題研究所(CSIS)とリー・クアンユー公共政策大学院が共催。南シナ海の現状やアジアの通商問題について議論を交わした。

ザック・クーパーCSIS上級フェローは、南シナ海の人工島の軍事拠点化を進める中国の戦略が「結果的に非常に成功している」と分析。原因は「(オバマ前政権を含めて)米国が手をこまねいてきた」ことにあると指摘した。

香田洋二・元自衛艦隊司令官も南シナ海における中国の実効支配を防ぐために「米軍の存在が必要だ」と強調した。

塩崎恭久・前厚生労働相は「水準の高い公正な投資ルールを巡る議論を、固い決意を持って引っ張っていきたい」と強調。日本が環太平洋経済連携協定(TPP)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を主導していく考えを示した。

マシュー・グッドマンCSIS上級アドバイザーは、日本など11カ国が米国を除いたTPP交渉を妥結に導けば「米国が将来戻る扉が開かれる」と述べた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]