2017年11月24日(金)

博多金塊窃盗、4人否認 初公判「被害者と同意の上」
検察「犯行前、2度現場に」

九州・沖縄
社会
2017/10/25 11:47 (2017/10/25 13:41更新)
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 福岡市博多区で昨年7月、警察官を装った男らに約7億5千万円相当の金塊が盗まれた事件で、窃盗罪に問われた無職、中垣龍一郎被告(41)ら4人の初公判が25日午前、福岡地裁(平塚浩司裁判長)であった。被告側は「金塊を持ち去ったが、被害者と同意していたと認識していた。盗んだつもりはない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 巨額の金塊が白昼に盗まれた異例の事件。公判を通じて詳細な解明が進むかが注目を集めそうだ。

 4人は実行役グループへの情報提供役とされる中垣被告のほか、実行役とされる工員の白石智則被告(34)、会社役員の白根敬大被告(27)、会社員の内田拓海被告(25)。主導役とされる会社役員の野口和樹被告(42)=同罪で起訴=ら3人の公判は分離されている。

 検察側は冒頭陳述で、中垣被告が事前に金塊取引の情報を入手し、それを知った野口和樹被告が計画を立て、実行したのは白石被告らだったと主張。「情報に基づき、犯行前に2度現場を訪れた」などと指摘した。被告らは警官を装って犯行に及んだ後、金塊90キロ分を換金して約4億1千万円を入手。中垣被告ら4人は500万~6500万円を得たとした。

 一方、弁護側は「被害者と同意していたという認識があるので、犯意はない」と無罪を主張。関係者によると、被告らは「税金対策でわざと事件を起こすと同意した上だと聞いていたので、盗んだふりをした」と話しているという。

 被害者側の貴金属売買関連の会社関係者はこれまでの取材に「合意したということは全くありえない話」と否定。盗まれた金塊についても「密輸品などではなく正規品だ」と説明していた。

 事件を巡っては、実行役が盗んだ計160キロの金塊のうち、90キロ分が売却されたことが判明しているが、残り70キロ分の行方が分かっていない。野口被告は「中垣被告が情報提供者に渡した」と説明しているといい、公判では中垣被告が誰から金塊取引の情報を得たのかや、奪った金塊がどうなったのかなど、事件の全容が解明されるかにも注目が集まる。

 起訴状によると、中垣被告らは昨年7月8日、JR博多駅近くのビル一階付近で、約7億5800万円相当の金塊を盗むなどしたとされる。

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