2019年1月21日(月)

重さの基準、分銅不要に? 「1キロ」決定に新手法

2017/10/24 19:03
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【ワシントン=共同】重さの単位「キログラム」の基準を定める新手法を確立したと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)など5カ国の研究機関が23日、発表した。約130年間、パリ郊外に保管される分銅「キログラム原器」が基準になってきたが、来年11月の国際会議でこの手法を用いることが決まると、原器が不要になるという。

日本のキログラム原器。国際度量衡局の原器と同じ寸法、材質で作られている(産総研提供)=共同

「重さ1キロ」は1889年以降、パリ郊外の国際度量衡局に保管される金属製の原器が基準。表面の汚れなどで1キロからわずかに変化するため、信頼性が問題だった。かつては長さの「メートル原器」もあったが、光の速度を基準にする手法に変更されている。

新手法は、重さなどに関わる物理学の基本的な定数「プランク定数」を利用する。産総研は高純度なシリコン結晶で定数を精密に測定し、これまでより詳しい小数点以下43位までの値を特定。キログラムを厳密に定めるのに必要な水準をクリアした。

世界5カ国8研究グループが行った定数の測定でも、この値と近い結果が得られ、重さの基準を定めるのに利用できると確認できたという。

産総研の藤井賢一首席研究員は「世界の基本的な単位の定義に日本が関わるのは初めてだが、大きな貢献ができた」と話した。

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