2017年11月23日(木)

下水管路の劣化 ビッグデータで予測する実証事業

BP速報
2017/10/23 23:00
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日経コンストラクション

 国土交通省は、自治体が持つ下水道台帳などから集めたビッグデータを活用し、管路の維持管理を効率化する。2018年度の下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)で新規テーマに位置づけ、開発に取り組む事業者を募集する方針だ。

 国交省が実用化を進めるのは、紙や電子データとして保管された下水道台帳などのデータを大量に収集し、管路を埋設している道路の交通量や地盤の強度、地下水の状況といったデータとともに解析、管路の劣化を精度良く予測するシステム。現地の確認が必要な箇所のふるい分けに用いる。

 現地確認に使う機器も開発する。従来よりも高速かつ高い精度で管路の状態を把握できるようにして、詳細調査が必要な箇所を効率的に見つける。

 中小口径の管路の詳細調査にはテレビカメラを使用するが、時間とコストがかかるのが課題だった。そこで、ビッグデータを用いた予測技術などを使って詳細調査の実施箇所を絞り込み、コスト削減などに役立てる。

下水道管路の維持管理を効率化するシステムのイメージ(資料:国土交通省)

下水道管路の維持管理を効率化するシステムのイメージ(資料:国土交通省)

 B-DASHプロジェクトは、下水道事業のコスト削減や再生可能エネルギーの創出、水ビジネスの海外展開を目的に、新技術の開発や実用化を後押しする取り組み。国交省が11年度から実施している。企業や大学などの研究機関と、実証フィールドを提供する自治体が共同で応募する。

 これまでに採択されたテーマは、道路陥没の予兆検知や、下水処理で発生するバイオガスの活用など多岐にわたる。同プロジェクトを通じて実用化した技術には、下水道の管路に敷設した集熱管で下水熱を回収し、歩道の融雪などに活用するシステムがある。積水化学工業が開発し、新潟市役所前のバスターミナルに導入済みだ。

(日経コンストラクション 木村駿)

[日経コンストラクションWeb版 2017年10月23日掲載]

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