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プレーオフで実力証明 気になるヤ軍・田中の去就
スポーツライター 杉浦大介

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2017/10/24 6:30
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ワールドシリーズまであと1歩届かず――。米大リーグのヤンキースで4年目を迎えた田中将大は、目標にしていた場所にたどり着けずに2017年を戦い終えた。調子の波が激しかったシーズン中とは打って変わり、プレーオフではエースらしい姿を披露。残り3年の契約を破棄し、フリーエージェント(FA)になれる契約オプトアウト権を持って迎える今オフ、本来の実力を再び証明した直後だけにその去就に改めて大きな注目が集まりそうだ。

「僕自身もよいチームだなと思ってプレーしていました。今日負けてシーズンが終わってしまったことがすごく残念です」

10月21日(日本時間同22日)、アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦に敗れて今季が終わった後、田中はアストロズの本拠地であるミニッツメイド・パークのクラブハウスでそう語った。

寸前のところでWS進出逃す

シーズン中に101勝を挙げたアストロズに対し、ヤンキースは一時3勝2敗とリードしながらその後逆転負け。寸前のところでワールドシリーズ進出に手が届かなかった悔しさは、選手たちに重くのしかかっているはずだ。

ただ、前評判が低かったにもかかわらず、ここまで勝ち抜いてきたヤンキースの戦いぶりは見事ではあった。ワイルドカード戦ではツインズに逆転勝ちし、地区シリーズではア・リーグ最高勝率のインディアンスに2連敗後に3連勝。さらにリーグ優勝決定シリーズでもアストロズをギリギリまで追い込み、地元ファンを歓喜させた。そして、そんなドラマチックな戦いの中で、田中が大きく評価を上げたことは間違いない。

「ポストシーズンではよい投球ができたゲームがありましたけれど、シーズンでコンスタントに成績を残してなんぼ。ここでつかんだこと、今シーズン気づいたこともあるので、来シーズン以降につなげたい」

本人が謙虚にそう語った通り、今季はレギュラーシーズン13勝12敗、防御率4.74で、自己最悪の35被本塁打を許す厳しいシーズンだった。しかし、プレーオフに入って別人のように投球が安定。3試合に先発し、20イニングを投げて防御率0.90という数字を残し、チームの上位進出に大きく貢献した。

なかでも10月8日に行われた地区シリーズ第3戦での快刀乱麻は、田中の大リーグでのキャリアを語るうえで重要な一戦として語り継がれていくだろう。

8~9月に22連勝し、ア・リーグの本命とみられていたインディアンスにヤンキースは敵地で2連敗した。ニューヨークに戻って迎えた第3戦でも、スタジアムには完全な終戦ムードが漂っていた。序盤に先制点を許していれば、ヤンキースの今季が終わっていた可能性は高かっただろう。

しかし、そんな瀬戸際の状況で田中がインディアンス打線に立ちはだかった。四回表に1死三塁のピンチを背負いながら、3番ホゼ・ラミレス、4番ジェイ・ブルースを連続三振。総得点でリーグ3位のインディアンス打線に対し、1点勝負であることを明らかに理解していた背番号19の投球には鬼気迫るほどの迫力があった。

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