iPS細胞の製造技術、九大から独占使用権 タカラバイオ

2017/10/21 2:00
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タカラバイオは九州大学が特許を持つ高品質なiPS細胞の製造技術について、同大から独占使用権を取得した。同社は創薬などに活用されるiPS細胞などの需要を見込んで細胞の受託製造事業を強化している。大学の高度な技術を囲い込み、競争力を高める。

権利取得の金額は明らかにしていない。この技術はiPS細胞の作製で、遺伝子を特定の細胞に運ぶ「ウイルスベクター」に麻疹ウイルスを活用する。ヒトの細胞に人工的に遺伝子を入れることで様々な組織に変化できる状態に戻す「初期化」を起こす際に使われる。

麻疹ウイルスを使うと、細胞内の染色体に遺伝子が組み込まれず、iPS細胞ががんになるリスクを抑えられるという。血液から採取する免疫細胞や造血幹細胞に遺伝子を効率よく導入できる特徴もある。

今後、大学や研究機関と組んで、麻疹ウイルスを使って安定してiPS細胞を量産するノウハウを確立する。iPS細胞製造の受託サービスなどに活用する。タカラバイオは滋賀県草津市の拠点に製造受託や開発支援に必要な細胞の培養・加工事業を集約、細胞製造の関連事業を強化している。

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