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ファストリ柳井氏、2年後に会長専念 社内から社長

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(68)は20日、70歳となる2年後をメドに社長職を譲る考えを明らかにした。会長職に専念し、経営を「監督」する立場で会社に関わり続ける。新社長は外部から招くのではなく、執行役員など内部から選ぶとしている。世界一の衣料品会社を目指している柳井氏。今後2年で経営を任せられる後継者を育成できるかが最大の課題となる。

柳井氏は日本経済新聞社とのインタビューで「実際の経営は若い人がしないといけない」と語った。柳井氏はかねてファッション市場の構造改革に対応し、新たな経営判断をスピード感をもって下すためにも、体力があり、IT(情報技術)などの知見を持つ若い経営者の必要性を指摘していた。その一環として、サクセッションプラン(後継者育成計画)作りにも本格的に着手している。

後継者について柳井氏は「今の執行役員の中から一番ふさわしい人が最高経営責任者(CEO)になる」と説明。外部人材の登用の可能性を否定した。海外戦略やデジタル化など注力する分野で成果を残した人が次期社長候補に浮上するとみられる。

現在、執行役員にあたる人は40人強いる。また、2人の実子も執行役員だが、後継の社長候補としては柳井氏がかねて否定している。

自身はその際に企業統治面(ガバナンス)を担うと述べ、「会長職で今の仕事は将来こういうふうにした方がよい」などとアドバイスする立場を想定している。一方で、「創業者に引退はない」と強調。会長職に就いた後も引き続き会社に関わっていく考えを示した。

柳井氏の進退を巡っては2002年、後任に旭硝子などを経て入社した玉塚元一氏を指名したが、3年後に柳井氏が社長に復帰すると発表した。業績が頭打ちとなり、事業見直しで陣頭指揮を執るためだった。13年にはかねて公言していた「65歳での社長引退」を撤回した過去がある。

地方の衣料品店から1代で世界3位の衣料品メーカーまで成長させた柳井氏。米アマゾン・ドット・コムが台頭するなど、ファッション市場が急速に変化する中、「脱・柳井商店」を今度こそ進めていけるかどうか。長年の課題とされる後継者育成の行方に一段と注目が集まっている。

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