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阪神・俊介、8年目の目覚め 筋トレでパンチ力増す

2017/10/21 6:30
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 阪神は昨年、「超変革」をモットーに掲げ、チーム改革に取り組んだ。今年は「挑む」に変わったが、「超変革」の波は引き続きうねっている。

 金本知憲監督はレギュラーシーズンを終えて「若手の底上げは、ある程度できた」と言った。それでも「メンバーをなかなか固定できなかった」と、日替わりでないオーダーを組めなかったのを残念がった。

 だが、若手を競わせることは同世代の選手の成長を促すだけでなく、足踏みしている中堅層をも刺激するという、うれしい副産物を生んだ。その代表例が12勝を挙げた投の秋山拓巳、20ホーマーを放った打の中谷将大だった。

 もう一人、30歳、8年目の俊介(藤川)が遅ればせながら、今季後半戦になって目覚めた。2010年にドラフト5位で阪神入りしたときは、前年に引退した赤星憲広さんの後継者になると期待された。

俊介は切り込み隊長の役割を十分に果たした=共同

俊介は切り込み隊長の役割を十分に果たした=共同

 期待通りによく打ち、走る外野手だった。ただ、どこかのんびりとした様子が気になった。広島・広陵高と近大では1年生のときから中軸を任されるエリートだった。阪神でも背番号「7」をもらい、新人で1人だけ開幕1軍入りした。

 それほど輝いていたのだが、「素質だけで野球をしている」と見られる姿勢が飛躍を阻んだ。2年目から登録名は同姓の藤川球児と区別するために「俊介」になった。4年目から背番号は2軍選手並みの「68」に変えられた。

 「名前や背番号で野球をするわけではない」と鷹揚(おうよう)に構えたが、次第に出場機会が減り、複雑な気持ちだっただろう。金本監督は広陵高の先輩だが、特別扱いをしてくれるほど甘くない。ただ、ウエートトレで筋力をつけるようにアドバイスしてくれた。本塁打と盗塁を増やす力を秘めていると、素質を高く買っていたのだ。

 今年は7月末から、俊介と上本博紀で1、2番を組むオーダーが増えた。和田豊前監督もこの2人を弾頭に据えたことがあったが、上本、俊介の順だった。和田は俊介に“つなぎ役”を期待したが、金本はパワーをつけた後輩に“切り込み隊長”の役目を託した。

 筋トレの成果で体重が増えた俊介は「しっかりスイングできる」と自信を漏らすようになった。出場こそ74試合にとどまったが、打率3割9厘、4ホーマー、23打点はいずれもキャリアハイ。トップ打者に関する限り、来季はこれ以上の変革は無用と、パンチ力も走力もある打者として1番定着を目指す。

(スポーツライター 浜田昭八)

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