2019年8月18日(日)

藤沢周平さんの手帳公開へ 作家目指す決意をつづる

2017/10/20 10:37
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文芸春秋は20日までに、小説「蝉しぐれ」などで知られる作家、藤沢周平さん(1927~97年)がデビュー前後に書いていた手帳やノートの内容を21日発売の小説誌「オール読物」11月号で初公開すると発表した。作家を目指す決意や亡き先妻への愛情など若き苦悩の日々がつづられている。

藤沢周平さんの手帳やノート=共同

手帳1冊とノート3冊の計4冊が約15年前に見つかった。長女でエッセイストの遠藤展子さんが生まれた63年から13年間にわたり書かれている。

デビュー前の63年に「芥川賞はいらないが直木賞は欲しい。達者にならないで、初心な文章を書くように努力しよう」との志を明記。翌年にはオール読物新人賞に初めて応募し、71年に同賞を受賞する。同じ頃に「芥川賞直木賞展」を訪れ、芥川賞と比較し「直木賞は温和で角がまるい」と評していた。

藤沢さんの先妻が亡くなったのは遠藤さんが生まれた8カ月後。藤沢さんは「砂漠への出発。(中略)生きるということに何の喜びがあるわけでもないが、展子がいるから」と、苦しさの中、長女を支えに生きていく決意を記している。

遠藤さんは手帳の内容について「オール読物」11月号で「この年になった今なら受け止められるようになりました」と語っている。

手帳の詳細については11月29日に発売される遠藤さんの著書「藤沢周平 遺された手帳」で明らかにするという。〔共同〕

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