2019年2月20日(水)

がんゲノム病院12カ所整備 来年度から治療可能に
遺伝子調べ、薬選択

2017/10/18 22:00
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厚生労働省は18日、がん患者のゲノム(全遺伝情報)を調べて適した治療法を選ぶ最先端の「がんゲノム医療」を提供する病院の指定要件を大筋で決めた。近く中心的な役割を担う「中核拠点病院」の公募を開始し、条件に合う12カ所程度を来年3月までに指定する。各中核病院は、直接患者を診る数カ所の連携病院と協力することになっており、来年度から全国で治療が受けられるようになる。

従来のがん治療は肺や胃、大腸などの臓器別に施されているが、ゲノム医療はがん細胞に生じた遺伝子の変異を検査で特定し、その変異に合った薬を投与する。まだ一部の種類のがんでしか実用化されていないが、これまでより効果的で副作用も少ないと期待され、米国、英国に続き日本でも国家プロジェクトとして研究開発を進めている。

中核病院は、主に遺伝子検査や人材育成、研究開発を担当。指定要件として、遺伝性がん患者に専門的な説明ができる医師や複数の病理診断医の常勤、遺伝カウンセラーの配置が盛り込まれた。また質の高い臨床研究の実施体制がある病院が望ましいとされた。

連携病院は、主に患者の治療を受け持つ病院で、がん組織から取り出した検体を中核病院に送り、遺伝子検査を依頼する。医師は検査結果を患者に説明し、治療する。

遺伝子検査の費用は数十万円だが保険がきかない。厚労省は、がんに関連した遺伝子変異を一度に調べられる検査機器について来年度中の保険適用を目指している。〔共同〕

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