2019年5月23日(木)

中国を米と並ぶ強国に 習氏、共産党大会で長期目標

習政権
2017/10/19 2:01
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【北京=永井央紀】5年に1度の中国共産党大会が18日開幕し、習近平総書記(国家主席)は建国から100年となる21世紀半ばまでに経済、軍事、文化など幅広い分野で世界の頂をめざし、米国と並び立つ強国となる長期構想を表明した。米主導の国際秩序とは別に、独自の勢力圏を世界に広げようと夢見る。自身を歴史的な指導者になぞらえ、党の最高規則である党規約に名前を冠した思想を盛る見通しだ。

体を支えられながら共産党大会に臨む江沢民・元総書記(右から二人目)。左端は習近平総書記(18日、北京)=小高顕撮影

「立ち上がり、豊かになる段階から強くなる段階を迎えた」。習氏は3時間半近く活動報告に熱弁をふるい「中華民族の偉大な復興という中国の夢」という言葉を何度も繰り返した。19世紀以来、列強の侵略で失った世界の大国としての地位を取り戻す。その夢を実現できるのは自らが率いる共産党だけだと訴えた。

見据えるのは、1949年の建国から100年の節目だ。まず2035年までに情報化など現代化を進め、さらに今世紀半ばまでに総合的な国力や国際的な影響力を高めた「現代化した社会主義強国」をめざすという。習氏はあえて約30年先の国家像まで示し、国内外にメッセージを送る。

国内では、自身を別格の指導者だと位置づける狙いがある。建国の父である毛沢東氏、改革開放を主導した鄧小平氏という2人の歴史的な指導者と並び、強国の地位を取り戻す偉業に自ら道筋をつけると宣言した形だ。

習氏は自身の理論を「新時代の中国の特色ある社会主義」思想と呼び、「全党の行動指針」だとした。党関係者は今回の党大会で改正する党規約に、習氏の名前を冠する形でこの思想を明記する見通しだと語った。

外交では、超大国・米国とどう対峙するかという問題を強烈に意識している。習氏は平和発展の道を強調し「永遠に覇権を唱えず、拡張もしない」としたものの「正当な国益を決して放棄しない」と改めて強調。強国にふさわしい「世界一流の軍隊」も持つという。

中国経済は年7%近い成長を続け、30年までに経済規模が米国を抜いて世界一となるとの予測もある。それが習氏の自信の裏付けだ。米国との対立は避けたい半面、一党支配体制は民主主義よりも経済発展にとって効率的だとの自負も強い。

習氏は中国が途上国などに「新しい選択肢を示している」とも語っている。自由や民主主義を柱とする米主導の国際秩序とは別に、中国の価値観が認められる勢力圏を築くことに意欲をみせる。

もっとも、科学技術や軍事力、文化力など多くの面で、中国はなお米国に遠くおよばない。習氏は「あらゆる活動を党が指導する」とし、「党の指導と社会主義制度を否定する一切の言動に反対する」と言い放つ。中国国内では企業活動への関与や言論統制に強権を振るう。習氏が描く強国への道は、世界の共感を得られるとは限らない。

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