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「高級宿」出航 ガンツウ、瀬戸内の旅へ

1室1泊40万~100万円で瀬戸内海の新しい楽しみ方を提案する小型豪華客船「ガンツウ」が17日、就航した。拠点となるベラビスタマリーナ(広島県尾道市)では切り妻屋根の独特の外観が目を引く船に13組25人のクルーズ客が乗船。地元住民らが見送る中、ゆっくりと岸壁を離れた。

出港前にあいさつした運航会社せとうちクルーズ(同)の城暁男社長は「新しい瀬戸内の価値を創りあげ、瀬戸内全体の発展と地域創生の一翼を担いたい」と述べた。

「せとうちに浮かぶ小さな宿」をうたうガンツウは、波の少ない瀬戸内海を電気推進システムで静かに航行する。移りゆく島々を眺めつつ、ジムや露天風呂、ダイニングなどで思い思いの時間が過ごせる。妻と2人で乗船した群馬県高崎市の歯科医師(73)は「大型船は客が多すぎる。ガンツウでゆったりした船旅を楽しみたい」と話した。

この船を製造した常石造船(同県福山市)は船腹過剰で需要低迷が続く主力のばら積み船からの多角化を進めており、ガンツウが客船第1号。中国市場での客船事業展開を見据える同社にとっても、ガンツウは今後を占う試金石となりそうだ。

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