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広がる「ひきこもり女子会」 全国を巡回、冊子も登場

ひきこもりなど生きづらさを抱える女性たちが男性の目を気にせずに思いを語る「女子会」が注目を集めている。苦しみを分かち合うことが一歩を踏み出す力になっているという。9月から、山形や香川など各地を回る全国キャラバンがスタートした。

内閣府が昨年公表した調査によると、15~39歳で仕事や学校に行かず自宅にひきこもっている人は推計約54万人で、うち女性は36.7%。「家事手伝い」や「主婦」は対象外で、女性は社会的に孤立していても周りから認識されず、安心して集まれる場も少ない。

不登校やひきこもりの経験者らでつくる団体「ひきこもりUX会議」は昨年6月、初めての女子会を企画。東京、神奈川、京都、大阪で計22回開き、延べ700人以上が参加した。

反響は大きく、今年9~12月に全国10都市を回るキャラバンを開始。初回となった札幌市の会場には36人が集まった。40~50代が目立ち、「相談に行ったり、当事者が集まれたりする場所がない」「働きたくても仕事がない」といった切実な声が上がったという。

行政のひきこもり支援は就労関係が中心で、男性の視点にも偏りがちだ。UX会議の恩田夏絵代表理事(31)は「当事者同士がつながり、話を聞いてもらえるだけで元気になれるが、そうした点は公的な支援で見落とされている」と指摘する。

参加者の中には自分で女子会を立ち上げたり、就職に向けて動きだしたりした人も。UX会議は事前の準備や会場づくり、Q&Aなどを盛り込んだ冊子(500円)を作成し、運営の参考にしてもらいたいとしている。〔共同〕

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