イラク軍「キルクーク完全掌握」 アルジャズィーラ報道

2017/10/17 9:56
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【イスタンブール=佐野彰洋】中東の衛星テレビ、アルジャズィーラは16日、イラク軍当局者の話として「軍がキルクークを完全に掌握した」と伝えた。軍が近郊の油田や基地などに加え、中心部の行政施設も支配下に置いたという。独立をめざすクルド自治政府は窮地に追い込まれた。

現地報道によると、クルド人住民や自治政府の治安部隊ペシュメルガがキルクークの街から離れる一方で、クルド側の実効支配に不満を抱いていたアラブ人やトルクメン人の住民たちは制圧を祝い、イラク国旗などを振りながら街中で車を走らせたという。

「クルド包囲網」は一段と狭まっている。トルコ政府は16日の閣議で、イラク北部クルド自治政府に対する空域使用禁止などの追加制裁を決めた。記者会見したトルコのボズダー副首相は、イラク政府と自治政府の係争地北部キルクークを巡るイラク軍の奪還作戦への支持を表明した。新制裁は、クルド人自治区を発着する航空機のトルコ空域使用禁止と自治区との国境検問所管理のイラク政府への引き渡し。すでに軍事訓練の停止措置などを発動していた。

一方、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討でイラク政府、自治政府の双方と協力関係にあるトランプ米大統領は16日、「双方が衝突した事実は好ましくない。我々はどちらの味方もしない」と記者団に語り、中立を保つ姿勢を強調した。

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