2018年8月20日(月)

骨折発生率は「西高東低」 最大2倍差、食も影響? 40歳以上調査

2017/10/17 11:30
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 高齢者に多い「大腿骨近位部骨折」について、近畿大や大阪医大の研究グループが人口10万人当たりの発生率を都道府県別に調べた結果、中部から関西、九州など西日本で高い傾向がみられることが17日までに、分かった。都道府県の最大差は約2倍。研究グループは明確な要因は不明としながら「食生活が影響している可能性もある」との見方を示している。

 大腿骨近位部は、足の付け根の股関節に接する部分を指し、骨折すると寝たきりなど介護が必要な状態になることが多いという。

 調査はレセプト(診療報酬明細書)を基に作成した厚生労働省のデータベースを活用。2015年の40歳以上の患者15万2千人(男性3万2千人、女性12万人)を都道府県ごとに振り分け、人口10万人当たりの発生率を男女別に算出した。

 全国平均を100とすると、患者が多い女性の場合、最高は兵庫の120。次いで和歌山と沖縄(118)、奈良と大分(116)だった。一方、男性で最も発生率が高いのは沖縄の144。和歌山と長崎(126)、佐賀(124)、兵庫と鳥取(121)が続いた。

 これに対し男女とも低いのは秋田(男性63、女性65)、青森(男性65、女性68)、岩手(男性70、女性68)、宮城(男性73、女性71)、北海道(男性78、女性75)。主に関西や九州で100以上、東北や北海道で100未満となる「西高東低」の傾向が確認された。最も低い秋田の男性と、最高値だった沖縄の男性では2.3倍近い開きがあった。

 この部位の骨折は、骨量が減る「骨粗しょう症」になると起きやすいとされる。研究グループの玉置淳子・大阪医大教授(疫学)は「肥満度を示す体格指数(BMI)や飲酒・喫煙、ビタミンD不足が要因として考えられる。数値が高い地域の人は特に注意してほしい」と指摘。積極的に検診を受けるよう求めた。〔共同〕

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