旅客機とドローン衝突 カナダ東部、けが人なし
【ニューヨーク=共同】カナダのガルノー運輸相は15日、東部ケベックシティーの空港に着陸しようとした旅客機と小型無人機「ドローン」が衝突したと発表した。旅客機の機体がわずかに損傷したが、無事着陸し乗客乗員にけがはなかった。カナダで民間機とドローンの衝突が確認されたのは初めて。
北米や欧州などではドローンの利用が増えるにつれ、旅客機と異常接近するトラブルが相次ぎ、問題化している。
衝突が起きたのは12日。地元メディアによると、空港から約3キロ、高度約450メートルを飛行していたスカイジェット航空機の翼部分にドローンがぶつかった。当時乗客6人、乗員2人が搭乗していた。ドローンの持ち主は不明。
カナダでは娯楽目的のドローンについて、空港から5.5キロ圏内での飛行が法令で禁止されている。ガルノー氏は、ドローンに関して航空安全上懸念される事案が今年に入って131件発生していると指摘し、利用者に法令の順守を求めた。