2017年12月14日(木)

9条詠んだ俳句、月報に掲載拒否は違法 地裁判決

2017/10/13 21:31
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 さいたま市大宮区の公民館が、憲法9条について詠んだ俳句の月報への掲載を拒否したのは表現の自由の侵害に当たるなどとして、作者の同区の女性(77)が市に月報掲載と200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁は13日、「不公正な取り扱いで原告の利益を侵害した」として市に慰謝料5万円の支払いを命じた。

 「(月報という)特定の表現手段による表現を制限されたにすぎない」として表現の自由の侵害に当たるとの主張は退け、掲載請求は棄却した。

 大野和明裁判長は判決理由で、公民館は女性の所属する句会が選出した俳句を3年8カ月間、継続的に月報に掲載してきたとして「原告の俳句も掲載されるとの期待は、法的保護に値する人格的利益」と指摘。「公民館の職員らは思想や信条を理由として不公正な取り扱いをしており、国家賠償法上違法」と述べた。

 判決を受け、清水勇人市長は「判決内容を精査し、適切に対処する」とのコメントを出した。〔共同〕

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