2018年10月18日(木)

親世帯との同居・近居、60歳以上で「望まない」急増

BP速報
2017/10/13 23:00
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日経ホームビルダー

60歳以上は親世帯との同居・近居に否定的だが、子世帯との同居・近居は望んでいる――。そんな実態が日経BP総研 社会インフラ研究所の行った調査で明らかになった。この調査は日経BPコンサルティングの調査モニター2085人を対象に実施。同居や近居の意向などをインターネットで質問した。

親世帯との同居の意向について質問した結果。60歳以上は「同居・近居とも否定派」が最も多かった(資料:日経BP総研 社会インフラ研究所)

親世帯との同居の意向について質問した結果。60歳以上は「同居・近居とも否定派」が最も多かった(資料:日経BP総研 社会インフラ研究所)

上のグラフは、「親世帯」との同居について尋ねたものだ。「同居・近居とも肯定派」と「同居のみ肯定派」、「近居のみ肯定派」の合計で見ると、50歳代が最も多く、50.7%を占めた。対して最も少なかったのは60歳以上で、31.4%だった。60歳以上は「同居・近居とも否定派」でも最も多く、64.8%を占めた。

50歳代は40歳代や39歳以下に比べて、親世帯との同居・近居に肯定的。だが、60歳以上になると、否定派が急に増えるという特異な結果となった。50歳代と60歳以上の世代間には、親世帯との同居・近居を巡る何らかの「壁」があるようだ。

厚生労働省の「人口減少社会に関する意識調査」(2015年)では、親世代と同居・近居してもよいと思う理由の上位に、「親の安否がすぐに確認でき、安心できる」、「親の介護や身の回りの世話など、老後の面倒を見ることができる」などが挙げられている。

60歳以上になると親世帯との同居・近居を望まなくなる「壁」の裏側には、高齢の親を抱えると同時に、自分自身の老いとも直面し始めた世代の気持ちの揺らぎが隠れているのかもしれない。

次に、「子世帯」との同居について尋ねた。

子世帯との同居の意向について質問した結果。「同居・近居とも肯定派」と「同居のみ肯定派」、「近居のみ肯定派」の合計で見ると、60歳以上が最も多かった(資料:日経BP総研 社会インフラ研究所)

子世帯との同居の意向について質問した結果。「同居・近居とも肯定派」と「同居のみ肯定派」、「近居のみ肯定派」の合計で見ると、60歳以上が最も多かった(資料:日経BP総研 社会インフラ研究所)

上のグラフを見ると、「同居・近居とも肯定派」と「同居のみ肯定派」、「近居のみ肯定派」の合計では、60歳以上が最も多く、51.2%を占めた。60歳以上は「同居・近居とも否定派」でも最も少なく、45.5%だった。年齢が上がるにつれて子世帯との同居・近居を望む割合が高まるという素直な結果となった。

2つの調査結果からは、60歳以上は、親世帯との同居・近居はあまり望まない一方で、子世帯とは同居・近居したいという矛盾した心情が浮き彫りになった。

[調査概要]
・調査:日経BPコンサルティング
・調査方法:インターネット調査(日経BPコンサルティングの調査モニターに調査)
・有効回収数: 2085件。うち男性は71.4%、女性は28.6%。年齢層は29歳以下が0.4%、30~39歳が6.2%、40~49歳が36.0%、50~59歳が36.9%、60歳以上は20.4%
・調査時期:2017年9月上旬

(ライター 介川亜紀)

[日経アーキテクチュアWeb版 2017年10月13日掲載]

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