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大阪桐蔭主将が決意新た 今夏の土壇場での失策 糧に

2017/10/14 6:30
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 来春の選抜高校野球大会を目指し、各地で新チームによる熱戦が繰り広げられている。甲子園で春夏計6回の優勝を誇る大阪桐蔭(大阪府大東市)の新主将に就いたのは、今夏の甲子園で敗戦につながる手痛いミスをした中川卓也だ。「あの悔しさを忘れず、一日一日を無駄にせずやっていく」と話す中川主将は「最後の夏に『あの負けがあったからこそ笑えた』と言えるようにしたい」と前を向く。

中川は先輩が帽子のつばに記した言葉をかみしめる

中川は先輩が帽子のつばに記した言葉をかみしめる

 今夏の全国選手権3回戦の仙台育英(宮城)戦。1―0とリードした九回2死一、二塁で、遊撃にゴロが飛んだ。一塁手の中川が送球をつかんでゲームセットかと思われたが、ベースを踏み損ねる失策でセーフに。直後に逆転サヨナラ二塁打を浴び、史上初となる2度目の春夏連覇の夢がついえた。

 悪夢のシーンには伏線があった。七回の守備で中川は、一塁上で打者走者と交錯して右足ふくらはぎを負傷。一度はベンチに退き、痛みを押してプレーを続けていた。交錯の記憶が土壇場での踏み損ねにつながったと言えなくもないが「自分の実力不足。痛みとは全く関係ない」と責任を一身に背負い込んだ。

 「おまえの心が折れたらチームは終わるぞ」。敗戦の夜、宿舎で主将だった3年の福井章吾からかけられた言葉が、落ち込んだ気持ちを奮い立たせてくれた。翌日には2年生の総意で新主将に選ばれ、福井には帽子のつばの裏に「キャプテンでチームは変わる」と書いてもらった。「自分が下を向いていたらチーム全体が下を向く。どんな時でも上を向いて明るくやっていこう」と誓った。

 秋の大阪府大会では3番打者を任され、三塁に持ち場を移した。試合中にひときわ大きな声を張り上げる中川がお手本とするのは、下級生にも伸び伸びとプレーさせ、高い結束力を誇った福井前主将のチームづくり。「好機には一気に畳みかけ、流れが悪い時でも粘って耐えきれるのが理想」。チームに一体感をもたらそうと、選手同士が意見をぶつけ合うミーティングに多くの時間を費やす。

 「今の2年生にとって3年生はすごく尊敬できる、いいお兄ちゃんたちだった。中川も福井に負けないようにという気持ちで頑張っている」と西谷浩一監督。U―18(18歳以下)ワールドカップでも活躍した藤原恭大、投打にスケールの大きな根尾昂らの主力から下級生までをまとめる中川は「まだまだ未熟なチームだが、一つ一つ成長して全国制覇を果たしたい」。大舞台での忘れ物をチーム一丸で取りにいくつもりだ。

(常広文太)

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